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住まいの住み替え豆知識

住まいの住み替え豆知識

【住まいの住み替え豆知識】「外出時の付き添い」の注意点

 

 外出時の付き添いは、一言で言うと「家族代わりの付き添い」です。

ご自宅を探される際に多くの方は、駅、スーパー、商店街、クリニックが近いなど、日常生活の利便性を重視し探されますが、利便性が高くなるにつれて家賃等が高くなります。

また、自然環境豊かなところを探されている場合は、駅やスーパーからの距離が遠くなるのが一般的で、日常生活の利便性が低くなるにつれて家賃等は安くなります。

 

これを有料老人ホームを探す場合に例えると、

①看護師・機能訓練士による健康管理

②栄養士による献立作成

③24時間職員配置で防犯

④火事・災害等の危機管理

⑤身体急変時の緊急対応

など、安心・安全な生活を重視していることとなります。その為、自宅での生活より費用は多くかかります。これは、ホームに入居される理由ともなりますが、入居後ホームが自宅となるので、日常生活において外出の機会は生じます。

 

例えば、病院、クリニック、銀行、郵便局、コンビニ、スーパー、百貨店、外食、鑑賞、移動、旅行など外出する機会は度々あります。

 

 多くの方は、ご家族が訪問時に一緒に外出されますが、ご家族も毎回ご入居者の都合通りに来られるとは限りませんので、ホーム側が、ご入居者の方の都合と気持ち、ご家族の都合も配慮して、外出時の付き添いや、定期的な買い物付き添いや代行の他、通院付き添いやドライブ、旅行などのスケジュールを立てご入居者をサポートします。

 

付き添いは、病院・医療機関が多く、次に、近所の公園やお花見、外食、鑑賞などです。主にグループ単位で付き添いを実施しています。

これらが、一般的に想像できる外出時の付き添いとなります。

しかしながら、全ての有料老人ホームが、ご家族の代わりに付き添いを引き受けてくれるとは限りません。

 

特に、要介護者の方も入居できるホームでは、「病院等の付き添いはご家族でお願いしています」という施設が多いというのが実情です。

 

「なぜ、そうなのか?」と疑問を抱かれるかと思いますが、理由については下記の通りです。

 

 


 では、その理由を施設区分でご紹介いたします。

 

【介護付有料老人ホームでは】

入居者に対して職員配置基準が定められています。配置基準は以下の4種類となります。

①入居者3.0人に対して職員1人

②入居者2.5人に対して職員1人

③入居者2.0人に対して職員1人

④入居者1.5人に対して職員1人

 

60名定員の場合の職員数は、

①の場合20人

②の場合24人

③の場合30人

④の場合40人となります。

 

この中で、2.5人に対して1人の②から、「手厚い介護体制」という表記が可能で、且つその分の人件費が加算できることとなっています。

 

外出時の通院付き添いでは、入居者が全員同じ病院やクリニックへ通院するケースもありますが、基本は異なります。

60人の入居者の場合、1日に4~6人の方が通院され、配置基準の職員は、ホーム内での介護職員の為、外出までの人数はカウントされていません。

 

経験上、入居者2人に対して1人の職員体制の③からが、施設側がご本人やご家族の要望に対応できる体制の施設と考えられます。

 

【住宅型有料老人ホームでは】

介護付有料老人ホームとは異なり、職員の配置基準が定めれていませんので、外出時の付き添いは、協力病院へは対応されますが、その他の付き添いは、入居者ご自身が外部の介護サービスを利用することとなります。

 

【サービス付き高齢者向け住宅では】

高齢者に配慮された賃貸住宅のようなもので、住宅型有料老人ホームと同様に入居者ご自身で外部介護サービスを利用することとなります。

 

 一言で「有料老人ホーム」といってもサービス内容は、施設ごとに異なります。事業者は施設を計画する際に「どこまでのサービスを提供するのか?」を立案し行政へ届け出をして施設を運営していきます。

 そのため「なぜ通院付き添いができないのか?」というより、元々「通院付き添いまでのサービスはできません」として運営されますので、入居者側が施設側の考えを理解する必要があります。

 

 今回は、3種類の有料老人ホームのお話をしておりますが、安かろう悪かろうでなはく、安かろうの施設は、外出の付き添いは「基本できない」と理解してください。

 

 介護付有料老人ホームでは、基準配置があるので最低基準の2倍の人数を配置することにより、ご家族代わりの付き添いが可能となります。家族が動けば実費はかかりませんが、他の人に頼むのですからそれなりに費用が掛かります。

 職員数が2倍ですから、利用料も2倍でなく2~3割増にはなりますよね。

 

 このように、有料老人ホームの種類が増加する中で「どこまでのサービスを求めるか」によって、料金が異なります。単に「有料老人ホームは高額だ」とのイメージではなく、それなりにご本人・家族の要望も考慮したサービスを提供することより、ご要望が多くなればなるほど費用がかかることをご理解した上でご予算に見合ったホームを探されることをお勧めいたします。

 

 

 

 

 

全国有料老人ホーム協会  業務アドバイザー

                               株式会社ケアプロデュース 代表取締役 

安藤 滉邦

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