~相談員コラム~
何から始めたら…自分でホームを探す際のポイント
自分でホームを探す際に、何から始めたらよいかわからないというご相談をよくお聞きします。情報収集としては、新聞の折り込みに入っている有料老人ホームのちらし、新聞広告で特集されている有料老人ホームの紹介ページを集めることです。また、週刊誌や雑誌などでは、旧盆あたりに帰郷する人たちを対象として有料老人ホームの特集を組むことが多く、これらの情報をもとに、個別の有料老人ホームについて資料を請求してください。まずは、自分事ととらえ、手元に有料老人ホームの資料やパンフレットを集めることが先決です。
「口コミ」は参考になりますか、というお問い合わせもお聞きします。これは実際にあった話ですが、目的の有料老人ホームへ見学に行く途中でホームへの道順を聞くたびに、そのついでに、ホームの評判を聞きながらホームに辿り着いたという方がいました。地元の方は意外とホームのことを良く知っている場合が多く、地元の方の家族が近所のホームに入居している場合もあります。また、タクシーの運転手等も地域の情報には敏感ですので、一つの情報としてホームの評判を聞いてみるのもよいかもしれません。
インターネットの利用が可能な場合は、ぜひインターネットを活用してください。多くの情報を得ることができます。いろいろな情報が多すぎてどのサイトを見たらよいかわからないという方はぜひ「有老協」のホームページをご覧ください。ホームを探すにあたってのポイントや必要な情報をご紹介しています。またホームの情報を得る際は、ぜひ「重要事項説明書」を確認してください。「重要事項説明書」は、名前の通り契約するうえで重要な内容が記載されています。有老協や自治体のホームページではホームの重要事項説明書が掲載されていますので、ダウンロードしたうえで複数のホームを比較してください。
最後に、有料老人ホームに入居する際は、入居させられるよりも、自分で選択し有料老人ホームに入居することが大切です。自分でいろいろと資料を取り寄せながらホームを見学・体験入居をして、ホームに入居できる場合が理想的ですが、必ずしもそうとは限りません。入居のタイミングを逸してしまい、結果的には自分の身内の都合が優先された場合の入居は、まさに「入居させられる」人に該当します。まずは、自分で入居にこぎつけるという強いこだわりを持って進めてください。
(公社)全国有料老人ホーム協会 参与 中村 正文