有料老人ホームでは、様々な趣味の活動やレクリエーションを取り入れています。
例えば、旅行、カラオケ、囲碁、将棋、麻雀、編み物、英会話、コーラス、スケッチ、ハイキング、園芸、ガーデニングなど、趣味やサークル活動を行っています。
これらの活動はホーム側が一方的に提供しているのではなく、入居者の方の生活歴や趣味の延長から始まっています。
お母様の事を心配するご家族からの相談で、
「母は最近外出の機会が減ってテレビを見ていることが多くなった。」
「以前は多趣味であったが、趣味の活動も減って、少し元気がなく心配です…。」
と相談を寄せられました。
実際にお母様に話を聞いてみると、
「外出時に電車で移動して自宅に帰ってくると疲れが取れず、持病もあるので心配です」
「友人が体調不良で趣味の活動にあまり参加しなくなってしまいました…」と仰っておりました。
ご家族は「母は毎日気を張って生活していますが、歳を重ねていますので一人暮らしが心配です。母の友人、知人も高齢で新しく何かを始めるにも私たちが背中を押してあげることが出来なくて、家族としても有料老人ホーム等に入居をしてくれると安心なんですけどね」と。
少し気落ちをしていたお母様に有料老人ホームの見学を勧め、実際にホームを見学してみると、
「持病がありますが、介護・看護職員スタッフの方がいつもいるので安心です。」
「体力づくりをするにも、自分一人では何から始めて良いのかわからなくなっていました」
「自分一人で趣味の活動に飛び込むのではなく、ホームのスタッフがいつもサポートもしてくれる」
「家族にも心配をかけたくない」
という思いも重なり有料老人ホームへの入居をお母様は決断されました。
その後、お母様が有料老人ホームに入居して半年が経過しました。有料老人ホームに入居をするまで未経験だったウォーキングやジョギング、そして書道を始めていました。
そしてリハビリも日々の楽しみに…。
お母様は体力づくりをしたいという気持ちから、ウォーキングやジョギングをはじめられたとのことでした。
ウォーキングやジョギングは一人暮らしでもすぐに始められる趣味の1つです。しかし、一人でスタートしても中々継続できないことも多くありますが、「入居者の方々と一緒にウォーキングやジョギングをすることが楽しい!」と体力づくりを楽しんでおられます。
また、お母様は新たに書道を始められていて、ご家族の方も「今まで、見たことのない母の姿でしたが、母は「気持ちが集中できて楽しい」と言っていました」との事でした。
書道の活動は月に数回程度ですが、お母様は積極的に参加されているそうです。
「母が入居したホームで定期的に企画している行事があり、美術鑑賞、買い物などの行事については車で移動できるため毎月楽しみにしているようです。母が見違えるように元気になり、本当に感謝しております。」
と、御礼の御言葉を頂戴しました。
ホームは、今までの趣味を全面的にバックアップすることは勿論、新たな趣味や楽しみの発見をお手伝いします。
ウォーキングやジョギングで体を動かすことは、有酸素運動により全身の血行が良くなり、生活習慣病の予防や上述の認知症予防にも役立つため、ホーム側も手軽に始めることが出来るため積極的に進めています。
さらに、季節毎の楽しみを堪能するアクティビティや、お散歩やお買い物など、外出も個別外出サービスなどをお使い頂くことで楽しみが無限に広がるお手伝いをして頂けます。
高齢になると、人との交わりが少なくなります。ホーム内で同世代の方々と趣味を共有し、続けることによって、自然と気持ちも体も健康な暮らしになるでしょう。
全国有料老人ホーム協会 業務アドバイザー
株式会社ケアプロデュース 代表取締役
安藤 滉邦