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入居あれこれ

会員ホームインタビュー記事「ブランシエールケア星が丘」

第三者チェック

ブランシエールケア星が丘

「一人ひとりに寄り添った手厚いケア」

 

 有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【サービス第三者評価】を受審されたホームをご紹介します。

 サービス第三者評価とは、ホームが外部の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている当協会の事業です。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「ブランシエールケア星が丘」の評価結果は「こちら」からご覧ください。

今回ご紹介するのは2022年度にサービス第三者評価を受審された介護付有料老人ホーム「ブランシエールケア星が丘(神奈川県川崎市)」です。JR南武線「稲田堤」駅、京王相模原線「京王稲田堤」駅、小田急小田原線「読売ランド前」駅からそれぞれ徒歩で15分、バスで5分ほどの緑豊かで落ち着いた環境に建ち、周囲には自然を感じる散歩コースもあります。看護職員が24時間365日常駐しており、きめ細やかなケアを提供しています。「ブランシエールケア星が丘」事業所長の小林英高さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。


※「ブランシエールケア星が丘」小林英高事業所長(2024年2月現在)

−−ユニットケアと急変時に備えた体制で安心をつくる

事務局:「ブランシエールケア星が丘」では「ユニットケア」に力を入れているそうですが、どのような取り組みか教えてください。

小林(「ブランシエールケア星が丘」事業所長。以下、小林):「ユニットケア」とは、ご入居者を少人数のグループに分け、それぞれのグループを担当する職員を決め、そのユニットの中で日常のケアを行う介護スタイルのことです。家庭的な雰囲気で生活していただきながら、お一人おひとりに寄り添ったきめ細やかなケアを提供することが可能になります。当ホームの定員は44名なのですが、11名ずつの4ユニットに分けてユニットケアを実施しています。ユニット分けは要介護度に応じていて、自立度が高い方のユニット、日常生活に介助が必要な方のユニット、医療依存度が高い方のユニット、認知症が進行した方のユニットを設定しています。なお、自立でご入居された方が住み続けるうちに要介護度が上がった場合も、医療依存度が著しく高くならない限りは、なるべくユニットを変えないようにしています。顔馴染みの職員がケアをさせていただくことで、安心して過ごしていただきたいと考えています。

事務局:ありがとうございます。続いて、第三者評価結果で「優れた取り組みと思われる点」として挙げられた項目についてお伺いできればと思います。まず、夜間の職員配置と緊急対応の体制が充実していてご入居者の安心につながっていると評価されていますが、詳しい取り組み内容を教えていただけますか。

小林:当ホームは自立の方から要介護度の高い方まで、幅広いご入居者を受け入れており、中には経管栄養の方や中心静脈栄養の方もいらっしゃいます。ですので、日常的な医療ケアを充実させ、安心して過ごしていただくことに重点を置いています。夜間は看護職員1名、介護職員2名が常駐していますので、緊急時の的確な対応が可能です。緊急対応については、「夜間急変時の対応手順」というマニュアルを作成しています。こちらはチャートフロー図になっていて、「意識がある」「意識がない」などの矢印を辿っていくことで、職員が落ち着いて無駄のない対応をとることができます。また、インカムも導入していますので、離れた場所にいる職員同士も迅速に連絡を取り合うことができます。

事務局:急変時にも落ち着いて対応してくださる体制が整えられていることは、ご入居者の安心につながりますね。

−−ご家族と過ごす時間を大切に

事務局:ご入居者とご家族の交流の機会を確保していることも「優れた取り組みと思われる点」として評価されています。ご家族との交流の様子を教えていただけますか。

小林:私たちは、ご家族に頻繁にホームに来ていただき、ご入居者の様子をご覧になったり、職員と話したりしていただきたいと考えています。そこで、ご家族が気軽に参加できるイベントやアクティビティを充実させています。大きなイベントとしては、春と秋の年2回、「買い物サロン」を開催しています。こちらは、ホーム内の特設会場にお洋服や雑貨をたくさん用意してお買い物を楽しんでいただくイベントで、毎年半数近くのご入居者がご家族と一緒に参加されます。外出が難しいご入居者もうれしそうにお洋服を選んでいらっしゃる姿が印象的で、会場はとても賑わい、笑顔あふれる1日になります。また、毎年恒例の「夏祭り」では、ご家族と一緒にかき氷を食べたりゲームを楽しんだりしていただいています。冬にはホールを綺麗なイルミネーションで飾りつけ、写真撮影スポットをつくります。ご家族も楽しみにしてくださっていて、記念撮影をする方もたくさんいらっしゃいます。

事務局:春、夏、秋、冬と、季節ごとにご家族と一緒に楽しめるイベントが用意されているのですね。

小林:ホーム全体で取り組む大きなイベント以外にも、気軽にご家族に参加していただける定期的なアクティビティも開催しています。例えば「音楽療法」は、音大の先生をお招きして楽器を演奏したり歌を歌ったりしていただく会。寝たきりの方もベッドごと会場にご案内して、生の音楽を楽しんでいただいています。ご家族がベッドの横でご入居者の手を握りながら歌って聴かせてあげている場面などを拝見すると、とても素敵だなと思います。ご家族からは、「寝たきりでも一緒に音楽を楽しめてうれしい」という感謝のお言葉をいただいています。それから「朗読会」は、有志のご家族が講師となり、自身が選んだ本を読んできかせてくださる会。アットホームな雰囲気のもと、ご入居者もご家族もリラックスして参加されています。中には心地よく居眠りされるご入居者もいるのですが、朗読する方も「気持ちよく寝てくれてうれしい」などと笑っていて、和やかな雰囲気に包まれています。

事務局:「ブランシエールケア星が丘」では、ご入居者一人ひとりの「写真付きドキュメンテーション」を毎月作成し、ご家族に郵送されているそうですが、こちらはどういうものでしょうか。

小林:以前から、ご入居者の様子を月ごとにお伝えするお便りをご家族にお送りしていたのですが、文章だけだと伝わりにくかったり、毎月同じような内容になってしまったりする点が悩みでした。そこで昨年からは、写真をメインとした「写真付きドキュメンテーション」を送るようにしています。四季折々のイベントやアクティビティの様子の写真をたくさん散りばめていますので、「普段の様子がわかってうれしい」など、ご家族にも好評をいただいています。

−−−人ひとりに寄り添った丁寧な看取りケア

事務局:第三者評価では、利用者の意向に沿った看取りケアを行っている点も高く評価されています。ご入居者一人ひとりに寄り添った看取りケアをするために、どのような取り組みをされていますか。

小林:看取りケアには正解がなく、お一人おひとりの意向をしっかり確認することが大切です。そこで当ホームでは、ご入居時に終末期医療や看取りについての希望をご本人とご家族に伺い、要望書を作成しています。また、ホームで過ごすうちに意向が変わったりお体の状態が変化したりすることもよくあるので、要望書の内容に変更がないか、定期的に確認しています。ターミナルケアに移行した際には、改めてご家族のご意向を確認した上で、協力医療機関の医師の監修を受けながら、看取りのケアプランを作成し直しています。

事務局:お一人おひとりに寄り添った看取りの具体的なエピソードがあれば教えていただけますか。

小林:昨年の桜の季節のことです。老衰で寝たきりになり、外出が難しい状態の方がいらっしゃいました。すると、お別れが近いことを感じたご家族から、「大好きだった桜を最後に見せてあげたい」と相談されたのです。その方はお元気な時もよく「桜が好き」とおっしゃっていました。そこで、職員もなんとか最期に桜を見ていただきたいと考え、天気が良い日に車椅子で近所の桜の名所に出かけ、ご家族と一緒に記念撮影をしました。ご本人の意識は薄れていたのですが、写真に映ったお顔は素敵な笑顔で、お花見を楽しんでいただけたのかな、と感じました。また、地元の夏祭りで御神輿を見るのを楽しみにしていたご入居者がいたのですが、ターミナルケア中に夏が来て、ご家族から「お祭り好きの父に、思い出の御神輿を見せてあげたい」とご希望をいただきました。そこで、夏祭りの日に職員が付き添って一時帰宅し、ご自宅から御神輿を見ていただきました。認知症も進んでいたのですが、御神輿を見るなり生き生きとした笑顔になられて、ご家族も喜んでいらっしゃいました。ホームに戻ったあとも、しばらく楽しそうに御神輿の話をされていました。看取りとは、あきらめる時間ではなく、その方らしく人生を終えられるように全力でサポートする時間です。今後もご家族とご相談しながら、お一人おひとりが最期に叶えたいことをできるだけ実現していきたいと考えています。

事務局:色々と教えていただきありがとうございます。お伺いしたお話のほかに、「ブランシエールケア星が丘」の特長として伝えたいことがあれば、ぜひ教えてください。

小林:当ホームは要介護の方の割合が高いので、入居時自立型のホームのように大人数で活発な活動をする場面は多くありません。ただし一方で、ユニットケアを基軸に、お一人おひとりに寄り添った丁寧で手厚いサービスを提供しています。今後も、顔見知りの職員との親密な交流、ご家族も一体となった心安らぐ日々、ご自宅のようにリラックスして過ごせる時間などを大切に、ご入居者の生活を支えていきたいと思います。

事務局:要介護の方が多いということですが、お部屋に閉じこもらずに過ごしていただくために、どのような工夫をされていますか。

小林: 要介護度に関係なくご自身のペースで参加できるリハビリ体操、中庭散歩、カラオケなどをご用意して、お部屋から出るきっかけを増やすように心がけています。なお、当ホームで人気が高いアクティビティは、手を動かして作品づくりをする「手工芸」。季節ごとの飾りをつくったり、藍染に挑戦したり、トートバックやブックカバーをつくったり、思い思いに楽しんでいらっしゃいます。最近は、ご入居者が力を合わせて制作したクリスマスタペストリーが手芸コンテストで入賞! 皆さん大喜びで、「次は優勝を目指しましょう!」と意気込んでいらっしゃいます

事務局:「ブランシエールケア星が丘」では、ご家族と手を取り合いながら、ご入居者お一人おひとりに寄り添ったきめ細かいケアを提供されていることがよくわかりました。本日はお忙しいところお話を聞かせていただきましてありがとうございました


※介護付有料老人ホーム「ブランシエールケア星が丘」外観写真

「ブランシエールケア星が丘」 類型及び表示事項

類型

介護付有料老人ホーム (一般型特定施設入居者生活介護)

居住の権利形態

利用権方式

入居時の要件

入居時自立・要支援・要介護

利用料の支払い方式

選択方式

介護保険

川崎市指定介護保険特定施設(一般型特定施設)

居室区分

全室個室

介護にかかわる職員体制

1.5:1以上

【お問い合わせ先】0120-580-731(9:00〜18:00/日・祝を除く)

214-0004 神奈川県川崎市多摩区管馬場3-22-1

「ブランシエールケア星が丘」公式ホームページ

 

〇職員体制(2023年7月現在)
介護職員 25.1人(週40時間換算)
看護職員 5.8人(週40時間換算)
夜間最少人数:介護職員1人(平均2人)、看護職員0人(平均1人)


〇協力医療機関「たま ふれあいクリニック」
協力科目:内科・認知症・積極治療・緩和ケア
協力内容:・内科医等による定期的な訪問による診療と健康相談
     ・専門治療や入院を要する場合の他の医療機関の紹介
     ・定期健康診断

〇事業者からの解約事項について
入居者の行動が、他の入居者または設置者の役職員の生命・身体・健康・財産(設置者の財産を含む)に危害を及ぼし、ないしは、その危害の切迫したおそれがあり、かつ有料老人ホームにおける通常の介護方法及び接遇方法ではこれを防止することができないときや、入居者またはその家族・連帯保証人・身元引受人・返還金受取人等による、設置者の役職員や他の入居者等に対するハラスメントにより、入居者との信頼関係が著しく害され事業の継続に重大な支障が及んだときに、契約を解除することがあります。

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