(ご家族からの質問)
認知症の家族がサービス付き高齢者向け住宅に入居している。住宅の担当者から家族との連絡においては、連絡する家族を身元引受人に一本化してほしいと言われている。入居者本人は認知症があり、子供は兄弟であるため連絡者を1人に限定すると、入居者の状況把握に手間がかかる。この点を住宅側に改善してもらうことはできないのか。
≪相談者に対する苦情対応委員会のコメント≫
ホームと入居者家族との連絡体制については、法的な決まりがありません。そのため、親族間で情報の共有のコンセンサスを取った上で相談者からホームとの話し合いにより、決定する必要があります。
~入居を検討している方へ~≪トラブル回避のためのチェックポイント≫
入居時に、ホームと家族との連絡体制について確認してください。
(参考)
有料老人ホームの設置運営標準指導指針
9.サービス等
(1)
八 身元引受人への連絡等
イ 入居者の生活において必要な場合には、身元引受人等への連絡等所要の措置をとるとともに、本人の意向に応じ、関連 諸制度、諸施策の活用についても迅速かつ適切な措置をとること。
ロ 要介護者等については、入居者の生活及び健康の状況並びにサービスの提供状況を身元引受人等へ定期的に報告すること
十 家族との交流・外出の機会の確保
常に入居者の家族との連携を図り、入居者とその家族との交流等の機会を確保するよう努めるとともに、入居者の外出の機会を確保するよう努めること。