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入居あれこれ

『住み慣れた地域で納得の老後の住まいを選ぶために~先入観を捨てた情報収集の大切さ~』入居者インタビュー記事

住み慣れた地域で納得の老後の住まいを選ぶために

~先入観を捨てた情報収集の大切さ~


ご入居者様 H様(70代前半)

ご入居時期 2025年3月

お話を伺った方: ご本人様

取材月:2025年9月


有料老人ホームへの入居を考えるとき、「他の人はどう選んだのだろう?」と気になる方が多いようです。入居への不安が和らぎ、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなるよう、実際に入居を決めた方々の声をご紹介します。


今回は、住み慣れた地域を重視し、費用と条件で納得のホームを選択したH様をご紹介します。



住まい探しのきっかけは紹介会社

相談員:2025年3月にホームへご入居されていらっしゃいますが、老後の住まいについて検討をはじめたきっかけを教えてください。


H 様:夫婦で生活していますが、どちらかが一人になっても心配することなく安心できる老後の住まいを求め、約1年間にわたり有料老人ホームへの住み替えを検討しました。


相談員:入居先を決めるまでどのような活動をされたかを教えてください。


H 様:自宅近くの民間の住まいの相談窓口、取引のある不動産会社、協会のリビング倶楽部を通じて情報収集を行いました。


相談員:さしつかえなければ情報収集先とのやり取りを教えてください。


H 様:どこに相談したら良いかと考えた時、手っ取り早く民間の「住まいの相談窓口」を訪問したことがホーム探しの起点となりました。紹介会社からは年齢的に少し早いといわれましたが、いくつかホームを紹介していただきました。しかしながら今一つしっくりとくるホームはありませんでした。 その後、紹介会社が主催する共同説明会(県内でホームを運営する事業者が複数参加)を案内され、参加しました。ホームごとの特徴や違い、住所の一覧を見て、相談コーナーを案内していただき話を聞きました(現入居先を含む)。また、取引のある不動産会社や証券会社にホームを探していると話をしたときに、関連会社でホームを運営していると事業者の情報をもらいました。




相談員:協会のリビング倶楽部はお役に立ちましたか?


H 様:有老協のリビング倶楽部ではさまざまな情報を知ることができ、参考になりました。その後は居住地域を中心に、同一法人が運営する複数のホームを含め、約20か所のホームを見学。その中でも入居したホームについては、居室の空き室情報をご案内いただき、4回にわたり見学し、価格と間取りの条件が合致する居室が見つかり最終的に入居となりました。

住み慣れた地域での安心な住み替え

相談員:有料老人ホームへの入居の他に検討した選択肢はありますか?


H 様:
もともとは20年近く2階建ての戸建てで暮らしていました。注文建築で愛着もありましたが、歳を重ねて2階への上り下りや掃除など大変になると考え、子供達も家を出て行ったので将来的にはホームへ入居を見据えてマンションに住み替えました。5年間くらいマンションで生活し現在のホームに入居しました。戸建ては駅から坂道を上り10分くらいの徒歩圏でしたが、駅から平坦な道で行けるところのマンションを選び、断捨離してその先に有料老人ホームへの入居と考えていました。


相談員:
約1年間にわたり有料老人ホームへの住み替えを検討したとのお話でしたが、その前からしっかりと準備をされてきていたわけですね。


H 様:
色々なホームの入居時年齢を参考に70歳に近づいてから本格的にまわるように考えていました。


相談員:
見学や資料請求など情報収集をされた中で、現在のホームへご入居を決められた際、何か決め手となったことはありましたか。


H 様:入居を決めたホームに対する最初の印象はしつらえが豪華で魅力的でしたが、予算も考慮し、他のホームも併せて検討していました。そうした中、新たに物件をご紹介いただき、見学のお誘いを受けた際、ちょうど居室のリフォーム工事のタイミングと重なっていたこともあり、私たちの要望をある程度取り入れていただけることになりました。費用面でも、他に検討していたホームと大きな差がなかったため、最終的にこちらのホームに決めました。

共用施設が充実していたことに加え、居住地域で探していたため、住み慣れた場所で条件に合うホームが見つかり、良かったです。あまり郊外に引っ越すと出歩かなくなってしまうため、それは避けたいという思いと、居住地域の高齢者向けの行政サービスも継続して利用できることも良かったです。

相談員:入居先の決定や実際の入居までの間に苦労されたことはありましたか。



H 様:
断捨離は早めにしてきましたが、マンションからホームに入居するにあたり荷物の整理には苦労しました。ホームにはクローゼットがありましたが入居後にも整理に半年間かかりました。


相談員:入居前に知っておいた方が良かったと思うことはありますか?


H 様:多くのホームを見学しましたが、どこを見ても「帯に短し、襷に長し」といった印象でした。いずれにせよ、すべてを満たすホームはないため、自分自身が何を優先したいのかを明確にし、どこかで折り合いをつけて決断しなければならないという思いがあり、最終的に現在のホームを選びました。



先入観を捨てて知る選択肢

相談員:新しい生活が始まってから、日々どのように過ごされていますか。実際の暮らしぶりについてお聞かせください。


H 様:  充実した共用施設(スポーツジム、サークル活動など)については現在仕事をしていること、外部のサークルにも参加していて時間がなくてなかなか参加できません。夫婦ともに将来的には利用したいと思っています。


相談員:逆に入居して気になる点や困ったことはありますか?


H 様:ホームの中にも売店があり、送迎バスを使えば買い物行くことはできますが、前の住まいは歩いてスーパー、コンビニエンスストアに行けました。今はそれらが近所になく、気軽に歩いていくことができないのは不便を感じています。その他にはマイナス的なところはほぼありません。声かけなど入居者の健康状態もスタッフが良く見ているし、食堂を利用する時にもスタッフから名前で呼ばれるなど良く行き届いていると思います。


相談員:最後に、ホームへの入居を検討されている方へのアドバイスをお願いします。


H 様:私の場合は父親が有料老人ホームに入居していたので有料老人ホームとはどのような施設であるか理解できていました。一般的には歳をとったらヘルパーにお世話になり在宅で過ごすということが頭に浮かびますが、多くの方が有料老人ホームとは遠い世界と思っています。特別養護老人ホームとの違いや費用がかかるなど、有料老人ホームを知ってみてやっぱりだめだと判断するなら良いのですが、知らないで最初から無理だと遠ざけることは損だと思います。先入観を捨ててまずは実際に見てみることお勧めします。


相談員:ホームへの入居を検討されている方々にとって本当に参考となる貴重なお話でした。本日はお時間をいただきありがとうございました。



H様はお話の中で実際にホームを検討されたのは約1年とのことでしたが、想定入居時年齢までマンションに住み替えて、断捨離も含めて5年間を準備期間として十分に活用されたことになります。また、今までの居住地域から離れないことを最優先とし、費用と条件にあったホームに入居されました。しっかりと検討する時間を確保し、住み慣れた居住地域を中心にホーム選びをされたことは参考になりました。検討者へのアドバイスでは「最初から無理だと遠ざけることは損であると思う」と言われました。有料老人ホームを知る前に諦めるのではなく、費用も含めてホームを理解してから判断していただくことの重要性をお話いただきました。全国有料老人ホーム協会でも、有料老人ホームが身近な住まいであることを検討者の皆さまに良くご理解いただけるような情報の発信を今後も行なってまいります。


インタビュアー: 相談員 渡邊 敬章(社会福祉主事任用資格)



~有老協からのお知らせ~

ホームへの入居を決めるにあたって、情報収集はとても大切です。有老協ではこれから入居を検討する皆さまへ注意するポイントから、様々な入居後のトラブル事例をまとめています。ぜひ参考になさってください。


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