介護の不安をきっかけに見つけた、
理想の「終の棲家」
ご入居者様 A様(70代後半)、80代前半の夫と入居
ご入居時期 2024年11月
ホーム 近畿地方に所在する介護付有料老人ホーム(入居時自立)
お話を伺った方: ご本人様
取材月: 2025年10月
有料老人ホームへの入居を考えるとき、「他の人はどう選んだのだろう?」と気になる方が多いようです。入居への不安が和らぎ、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなるよう、実際に入居を決めた方々の声をご紹介します。
今回は、介護が必要になったら、急病になったら…そんな不安から住み替えを検討したA様をご紹介します。
【叔母のホーム選びにかかわったことから、自らの住み替えを考えるきっかけに】
相談員:2024年11月にホームへご入居されていらっしゃいますが、老後の住まいについて検討をはじめたきっかけを教えてください。
A様:親の介護を行った経験から、50代の頃より介護が必要になったり病気をした場合、助けてくれる人は身近にいないことに不安を感じていました。その後、叔母の介護や老人ホーム探しにかかわったことから、老人ホームに対して漠然とした興味を持つようになりました。
相談員: 入居先を決めるまでどのような活動をされたかを教えてください。
A様:協会のリビング倶楽部の会員になり、送られてくる資料に目を通すことで自分なりに知識を身につけることができました。県内の会員ホームもいくつか見学しました。ホームの雰囲気もまちまちであることを知りました。知人に相談したところ近くにこんなホームがあると、紹介されたのが現在のホームでした。
相談員:現在のホームへご入居を決められた際、何か決め手となったことはありましたか。
A様:見学に加え体験入居もすることで、入居者の表情やホームの雰囲気から自分も馴染めそうだと感じました。また説明を聞く中で介護体制がしっかりしていること、ホーム内にクリニックがあり健康管理、医療体制も行き届いていることが決め手となりました。介護居室も明るく、想像していたよりも広く、看取りまでできる点も大きな安心材料となりました。
【自宅での生活をメインに、徐々にホームでの暮らしに慣れる】
相談員:ホームへの入居を決めるにあたり、具体的にいつ頃から動き始められたのかをお聞かせください。
A様:2023年4月にホームを見学し、同年7月に待機登録をしました。希望のタイプの部屋が空くまで1~2年と言われましたが、実際部屋が空いたのが9月でした。予想より早くなったので戸惑いましたが、元気でないと入れないので、翌2024年3月に契約しました。
ホームがある県内に自宅があるので当初は自宅での暮らしをメインとし、時々ホームに出向くことで徐々にホームでの生活に慣れるようにしました。実際、ホームで暮らすようになったのは2024年11月からです。
【充実したセカンドライフ】
相談員:新しい生活が始まってから、日々どのように過ごされていますか。実際の暮らしぶりについてお聞かせください。
A様:私は入居前からの趣味であるゲートボールをホームのサークルで行いつつ、町内のゲートボール協会にも入会し、練習に励んでいます。予選を勝ち抜き、来年全国大会に出場予定です。
また、ホーム主催の外部講師を招いたセミナーや、バスでの大阪万博ツアーなどにも参加し、見聞を広めています。
夫は現役時代や学生時代の仲間とゴルフやテニスを楽しみ、ホーム内の卓球サークルでも汗を流しています。
様々なサークルがあり多様なイベントが企画されるなど、自立型ホームならではの特徴だと思います。
【資金計画を立てるのは難しい】
相談員:実際の入居までの間に苦労されたことはありましたか。
A様:入居にあたって悩んだのは、資金計画でした。現在の資産や年金収入で、入居後の費用をまかなうことができるのかを自分なりに考えたうえで、最終的に入居を決めました。管理費、食費、光熱水費などはほぼ固定ですが、介護保険の自己負担や医療費などは、どのくらいかかるのかわかりません。それでも想定し、概算を行いながら資金計画を立てました。正確ではないかもしれませんが、一応の安心材料にはなっています。
また、自宅の整理は本当に大変でした。体力的にも長時間の作業は厳しく、思い出の品を整理することは精神的にも辛いものです。いまだに自宅の整理は続いています。
こうした経験を通して、やはり「住み替え」には、早めの準備、行動、決断が必要だと改めて感じています。
相談員:ホームへの入居を検討されている方々にとって本当に参考となる貴重なお話でした。本日はお時間をいただきありがとうございました。
今回のケースは、リビング倶楽部に加入し情報を収集、複数のホームを見学し比較、吟味の上で決めるという理想的なホーム選びだと感じました。ホームと自宅が比較的近いということで、自宅での生活を基本とし、時々ホームに通い徐々にホームでの暮らしに慣れることでソフトランディングにつながったと思います。ご夫妻ともに、ホーム内での活動と同時に外部の方との交流も広げており、充実したセカンドライフを送られています。これは、自立型ホーム本来のライフスタイルといえるでしょう。
インタビュアー: 相談員 倉田 久
~有老協からのお知らせ~
ホームへの入居を決めるにあたって、情報収集はとても大切です。
有老協ではこれから入居を検討する皆さまへ注意するポイントから、様々な入居後のトラブル事例をまとめています。ぜひ参考になさってください。
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