「一人暮らしでも安心!身元引受人を自由に選べる住まい」
ご入居者様:Y様(70代後半) ご入居時期:2017年
ホーム:関東地方に所在する介護付有料老人ホーム
お話を伺った方:ご本人様
取材月:2026年1月
有料老人ホームへの入居を考えるとき、「他の人はどう選んだのだろう?」と気になる方が多いようです。入居への不安が和らぎ、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなるよう、実際に入居を決めた方々の声をご紹介します。
今回は、入居契約時に、身内以外の第三者を身元引受人として指定できる柔軟さがホーム選択の決め手となったY様をご紹介します。
【ホーム検討を始めたきっかけ】
相談員:2017年にホームへご入居されていらっしゃいますが、ホームへの入居を検討されたきっかけを教えてください。
Y様 :60代の頃に体調を崩したことがきっかけで、将来への不安を感じるようになりました。子どももおらず、親族に頼るつもりもなかったため、一人暮らしの不安を解消する方法として、ホームへの入居を考え始めました。
相談員:最初はどのように情報収集をされたのですか。
Y様 :住み慣れた地域での生活を希望していたため、まずは自治体に資料を請求しました。ただ、送られてきた資料はホームの所在地など基本的な情報が中心で、施設の特徴や概要までは分からず、物足りなさを感じました。
相談員:その後、どのようなきっかけで具体的な検討が進んだのでしょうか。
Y様 :知人から「有老協・リビング倶楽部」を紹介され、会員になりました。協会から提供される資料は、ホームに関する基礎知識や選び方のポイントなど内容が充実しており、検討を進めるうえで大変参考になりました。
相談員:特に印象に残っている情報はありますか。
Y様 :情報誌に掲載されていた「シニアの住まい徹底比較」という特集です。施設の種類や特徴、費用などが分かりやすく整理されていて、とても役立ちました。また、検討段階では体験入居がホームの様子を知るうえで有効だというアドバイスもあり、入居を決める前に見学とあわせて体験入居を行いました。
【ホーム選びの決め手は「第三者も指定可能な身元引受人」】
相談員:ホーム選びで特に重視された点は何でしたか。
Y様 :希望する地域でいくつかのホームを検討しましたが、どこも身元引受人は身内に限るという条件があり、その点がネックとなって入居を決めることができませんでした。
相談員:最終的に現在のホームを選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
Y様 :現在のホームでは、司法書士やNPO法人、弁護士など、身内以外の第三者を身元引受人として指定できる点が大きな決め手になりました。柔軟に対応していただけたことがありがたく、実際に身元引受人はNPO法人に依頼しました。周囲の入居者の中にも、同じ理由でこのホームを選ばれた方がいらっしゃいます。
相談員:見学時に印象に残っていることはありますか。
Y様 :見学の際、リフォーム済みの居室だけでなく、退去直後のリフォーム前の居室も見せていただきました。さまざまなタイプの居室を確認できたことで、入居後の生活を具体的にイメージすることができ、ホーム選択のうえで参考になりました。
相談員:他のホームと比べて感じた違いはありましたか。
Y様 :他のホームでは、リフォーム済みの居室がなく、「リフォーム前の状態でも構わないので見学したい」とお願いしても、見せてもらえないケースがありました。その点でも、このホームの対応は信頼できると感じました。
【ホームでの暮らしぶりと、得られた安心】
相談員:ホームでの暮らしはいかがですか。
Y様 :ホームでは、コーラス、囲碁、ダンス、カラオケなど、さまざまなサークル活動が用意されています。入居当初はコーラスと卓球に参加していましたが、コロナ禍で活動が大きく制約され、マスクを着けて歌うなどの状況に次第に気持ちが向かなくなり、参加しなくなりました。また、人間関係の面で煩わしさを感じることもありました。
相談員:現在はどのような生活スタイルを送っていらっしゃいますか。
Y様 :今は、食事(自炊)、健康管理、運動といった、自分に合った生活メニューを考え、日々のルーティンとして実践しています。現役時代から続けている太極拳も取り入れており、そのおかげで健康状態は良好で、毎日を快適に過ごしています。
相談員:他の入居者の方との関わりはいかがでしょうか。
Y様 :他の入居者の方々とは、無理のない距離感を大切にしながら、適度に交流しています。一人の時間を楽しめること、そして周囲とも上手に付き合えることが、心地よいホームライフを送るためのポイントだと感じています。
相談員:将来への不安や安心感についてはいかがですか。
Y様 :現在のところ健康上の問題はありませんが、万が一、病気やけがをした場合でも、医療機関との連携や居室への配膳などのサービスが整っているため、「もしもの時」も安心でき、とても心強く感じています。
【ホームを検討中の方へのアドバイス】
相談員:ホームへの住み替えを検討する際のポイントは何でしょうか。
Y様 :住み替えを考える際には、できるだけ早めに準備することが大切だと思います。まずは資料を集め、複数のホームを見学し、それぞれを比較・検討することをおすすめします。
相談員:実際に入居された時期はいつですか。体力面での影響はありましたか。
Y様 :私は70歳になる前に入居を決めました。そのため体力にも余裕があり、荷物の整理や引っ越しもそれほど負担に感じませんでした。ただ、今の年齢で同じことを行うとなると、正直、かなり厳しいだろうと思います。
相談員:一人暮らしの方に向けてのアドバイスはありますか。
Y様 :一人暮らしの場合、病気や介護が必要になったときの対応が難しくなります。将来を見据えると、体力や判断力に余裕があるうちに決断し、住み替えを行うことが重要だと思います。
■総評■
ご自身に合った健康法として太極拳を実践し、ホームでの暮らしを満喫されているご様子が印象的でした。
近年、「身元引受人や連帯保証人を頼める人がいない」といった相談を受ける機会が増えています。Yさんのように、身内に限らず、外部の代行事業者や団体に身元引受人等を依頼される方も増えています。
2024年6月には、総務省をはじめとする関係府省庁が、これらの代行事業者を「高齢者等終身サポート事業者」と位置づけ、事業の枠組みを整備するとともに、ガイドラインを示しました。さらに、業界団体も設立され、事業の健全性確保に向けた取り組みが進められています。
身元引受人等の確保に不安を感じている方にとって、こうした事業者の利用を検討することも一案と思います。
インタビュアー: 相談員 倉田 久
~有老協からのお知らせ~
ホームへの入居を決めるにあたって、情報収集はとても大切です。
有老協では様々な入居後のトラブル事例から、これから入居を検討する皆さまへ注意するポイントをまとめています。ぜひ参考になさってください。
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