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お知らせ

会員ホームインタビュー記事「フローラユーアイ」

取組み宣言と自主点検

フローラユーアイ

「ぐっすり眠り健やかに過ごす」

 

有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。

 

あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。
「フローラユーアイ」の【あんしん宣言】は「こちら」よりご覧いただけます。

 

今回ご紹介するのは20224月に【あんしん宣言】された、介護付有料老人ホームフローラユーアイ(愛知県尾張旭市)」です。

フローラユーアイは、自然豊かで閑静な住宅街にありながら、スーパーなどの商業施設もあり生活に便利な場所に立地しています。最後まで自分らしく充実した日々を過ごして頂けるよう、ご入居者お一人おひとりに合わせた生活のしやすさ、居心地の良さを追求し、ご入居者が笑顔で安心して暮らしていただけるホームを目指して、日々職員の皆さんが努力されています

 

フローラユーアイの管理者である宮川さんにホームでの取り組みについてお話を伺いました。

フローラユーアイ」管理者 宮川さん

-安心して暮らしていただくために-

事務局20224月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。

 

宮川(フローラユーアイの管理者。以下、宮川):介護施設は介護が必要になった時に、ご家族がインターネットやSNSなどで検索して探します。入居検討者の皆さんに、より風通しよく施設のことを知っていただくために、施設の取り組みや、ご入居者の安心と安全を守ることができる施設であることをより明確に分かっていただきたいという思いも込めて有老協の【あんしん宣言】を公表しました。

 

事務局【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。

 

宮川:入居者の権利擁護と職員の業務スキル向上です。研修のテーマにご入居者の権利擁護・個人情報の保護・身体拘束などを入れて職員教育に力を入れています。法人で行う職員研修には、管理者・役職者・リーダーなどが対象となる研修と、入社間もない方を対象とした新入職員研修があります。

施設で月1回行っている研修は、処遇改善・権利擁護・介護スキル・感染症対策など360度色々な角度から年間を通してプログラムを組んでいます。身体拘束・虐待・認知症ケア・看取り等の事例を通しての勉強会も行っています。

研修の中の取り組みの1つとして、毎月の研修テーマに沿って、中部学院大学の教授に依頼し作成いただいたYouTube動画を配信しています。

処遇改善の勉強会等を担当している管理者の部会のメンバーが、YouTube動画の作成時から携わり、毎月開催されるリーダー研修の中で、YouTubeの動画の内容をレクチャーします。リーダーが各施設に持ち帰り、全体会議で職員全員に教え知識を共有します。1月は認知症の理解についてでした。

職員は、それぞれ経験年数やスキルに差がありますが、図解やイラスト、アニメを用いたYouTube動画で楽しく分かりやすくスキルが学べるようになっています。皆で同じ動画を共有することでどの職員も同様に知識が身につき、より差がなくなるよう工夫しています。

 

事務局:ご入居者が安心して暮らせるよう、職員の方々は、スキル向上のために知識を身に付け、介護サービスに活かせるよう努力していることがよく分かりました。

 

-快適な生活を送るために-

事務局:あんしん宣言の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項として「・ぐっすり睡眠プロジェクト ・ICTを活用した質の向上 ・「すべての人の笑顔」をめざして」とありますが、取り組みの内容についてお聞かせください。

 

宮川: 法人代表や職員から出た意見では、ご入居者の事故で多いものに居室での転倒事故がありました。少しでも事故を防止するためにはどうしたら良いか話し合いをしたところ、色々な要因の中に夜間ぐっすり眠れず、寝ぼけ眼で起きてトイレに行こうとして転倒する事故が多いことが分析結果から分かりました。

「夜間ぐっすり眠るためにはどうしたらいいか?」という疑問をきっかけに、ぐっすり睡眠プロジェクトができました。

まずご入居者の眠れない要因を1つずつ確認し、対策を考えました。

あるご入居者は、夜間眠れずトイレによく起きることから、眠剤を飲んで眠っていましたが、途中で起きてしまい、お薬を飲んでいるためふらふらした状態でトイレに行き転倒してしまいました。

夜間ぐっすり眠る対策として、ご入居者の昼間の活動を増やし、薬に頼らなくても眠れるような環境に整えました。

また頻尿を年齢のせいにするのではなく、きちんと医療機関を受診して膀胱に何か疾患があるかを検査していただきました。

ご入居者は、人それぞれ排尿の間隔が違います。従来の考えですと、2時間ごとの巡回とあわせておむつが濡れていないかチェックしていました。実際確認するとまだ濡れていない方もいて、おむつチェックの時にご入居者を起こしてしまい、夜間まとめてゆっくり眠ることが出来ませんでした。

ご入居者お一人おひとりの尿の量を測り、1週間位統計を取り、尿量や排尿の間隔を確認し、その方に合ったおむつ交換のタイミングが分かるようになりました。現在おむつの性能も良くなり、その方の尿量に合わせたパット等を使用することにより、夜間睡眠をまとめてとっていただけるようになりました。ぐっすり睡眠プロジェクトで、夜間のおむつ交換の間隔をご入居者お一人おひとりに合わせていくことによって、ぐっすり眠れる時間をまとめてとることにより、昼間の活動アップにつなげていきました。もちろんご本人の希望で2時間ごとのおむつの確認が必要な方には、今まで通り対応しています。

夜間、職員のおむつ交換の負担が軽減することによって、認知症の方が起きてしまっても、その方にゆっくり寄り添ってあげることができるようになりました。

ぐっすり眠ることが出来るようになった結果、夜間の転倒事故も減り、ご入居者が昼間元気に活動できるようになり、お食事の量も増えるようになりました。以前、面会に訪れた時はいつもお昼寝していたのに、最近は元気そうに活動しているご入居者の姿を見て、安心されるご家族もいらっしゃいます。

職員にとっても、自分たちのやっているケアが結果に繋がっているという実感が持て、モチベーションアップになっています。

 

事務局:「ぐっすり睡眠プロジェクト」は、ご入居者の睡眠が健康面だけでなく、ご家族の安心や職員のモチベーションに繋がり、相乗効果を生んでいますね。

ICTを活用した質の向上はいかがでしょうか。

 

宮川:以前は紙で介護記録を取っていましたが、iPadの入力に変更し、記録の時間が3分の1に短縮され、記録物もペーパーレス化で4分の1以下に減りました。倉庫に保管したり、書類を整理する手間も減らすことができました。過去の記録も、瞬時にiPadで確認することが出来るので時間の短縮につながります。

iPadで管理することにより、色々な職種の職員間の情報共有もしやすくなりました。

例えばバイタルや食事量ひとつでも1週間単位や2週間単位で棒グラフが出るため、ご入居者の健康状態を把握しやすくなりました。

お薬の内服管理もソフトを利用して行っています。

お膳の上の札にご入居者の名前とQRコードがついてます。新入職員でご入居者の顔がうろ覚えの方でも、スマホで情報を読み取ることで、お薬の情報とご入居者の顔写真を確認でき、目の前にいる方と一致していることが分かれば、間違えずに内服いただくことが出来ます。

内服完了のボタンを押すと内容がケア記録として記録されるようになっています。

バイタルを計測する時も、Bluetoothを利用し、タブレットを開いて測るとそのご入居者の記録にバイタルの値が飛んでいくようになっています。以前は、メモ書きを介護記録に転記し、2度手間であったものが、測った瞬間にデータが記録されるようになりました。

業務の効率化により少しずつですが空いた時間で、ご入居者とゆっくり散歩に出かけたり、ご入居者のケアに費やすことができるようになりました。

フローラユーアイはご入居者の人数が多いため、少しずつの時間短縮の積み重ねが大きな時間を生み出し、より良い介護サービスの提供につながっています。

 

事務局ICTを活用することで、業務の効率化をはかり、職員の負担軽減だけでなく、ご入居者のサービス向上にもつながり、とても良い取り組みですね。

 

-健やかな生活をサポートするために-

事務局:ご入居者の健康を維持するために、取り組んでいることはありますか。

 

宮川:ご入居者の皆さんは、日々の暮らしの中で生活リハビリに取り組んでいます。少人数で行っていて、週に2回ご参加いただいています。

介護職員が社内研修を履修し、理学療法士からトレーニング法や体の機能に関する専門知識を学ぶと、ファンクショントレーニングセラピスト(FT)の称号が会社から与えられます

ご入居者に楽しく無理なく運動を続けてもらうため、FTのサポートを受けながらご入居者は器具を使った体操に取り組んでいます。

ご入居者は、この体操をとても楽しみにしています。高齢のため現状維持を目標に、生活リハビリをすることによって歩く機会や距離が増えた方や、足取りがしっかりされた方もいます。

この体操が介護予防や生活の質の向上に繋がっているか、ご入居者・ご家族・介護職員にも結果が分かるように、FTから指導を受けている色々なスケール(距離・速度)の成果を数値化して見やすいようにしています。

 

事務局:ご入居者のことをよく知っている介護職員がFTとして生活リハビリのサポートをしていただけるのは、とても心強いですね。

 

-入居者同士のコミュニティ-

事務局ご入居者同士の交流についてお聞かせください。

 

宮川:ご入居者同士で交流を深めていただくきっかけとして、サークル活動があります。ご入居者に人気があるサークル活動は、書道や生け花です。

生け花サークルは、コロナ前は直接先生にお花の生け方を教えていただいていましたが、現在はZOOMで生け花の指導をいただき継続しています。

ZOOMを活用して、毎日定期的に歌やレクリエーションも行っています。

 

事務局:コロナでも、ご入居者が孤立することなく、サークル活動やレクリエーションに参加することは大切なことですね。

 

宮川フロンティアの介護が運営する施設で希望するご入居者やそのご家族には、春は日帰り旅行、秋は12日の旅行を計画し、ご参加いただいています。施設の中だけでは、世界が狭くなってしまうので、いつも旅行に参加されるご入居者同士は、施設を超えて再開を喜んだり交流を楽しんだりしています。

日帰り旅行は、蒲郡へいちご狩りやなばなの里へ出かけたり、1泊旅行では浜名湖の舘山寺や福井県・滋賀県へ食や文化を楽しみに出かけたこともあります。

要介護の方や車いすをご利用している方は普段旅行に行くのが大変なのですが、職員が付き添いでいるため、安心して旅行を楽しんでいただくことが出来ます。また、ご希望があればご家族も一緒に参加いただくことができます。

社内には旅行委員会があり、各施設に旅行委員がいて本社に集まりミーティングをして、参加されたご入居者のアンケート結果を参考にしながら、行き先を検討します。実際に職員が現地を下見に行き、車いすの方でも参加が可能かどうか確認しながら場所を選定し、最終的に行き先を決めます。

コロナ禍で暫く旅行の実施はできていませんが、今後日帰り旅行から再開する予定にしています。

 

事務局最後に、ホーム運営で心がけていることはありますか?

 

宮川:ご入居者の尊厳を保つということを常に意識したうえでケアに当たるよう心がけています。介護は究極のサービス業なので、ご入居者に対する言葉がけや接遇など、質の高いケアというものを身に付けて欲しいと思い、研修を通して職員の方に伝えています。

職員が笑顔で仕事に携われる職場環境やご入居者が笑顔で安心して生活いただける施設の雰囲気作りに努めています。

 

事務局:フローラユーアイでは、職員がご入居者に合ったケアを模索し、質の高いケアを提供するためにスキル向上に努め、ご入居者がいつまでも自分らしく暮らしていただけるよう取り組んでいることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。