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お知らせ

会員ホームインタビュー記事「ネオ・サミット湯河原」

取組み宣言と自主点検

ネオ・サミット湯河原

「楽しい日々を送るための多彩な工夫」

有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。

 あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。

「ネオ・サミット湯河原」の【あんしん宣言】は「こちら」よりご覧いただけます。

今回ご紹介するのは20221月に【あんしん宣言】された、介護付有料老人ホーム「ネオ・サミット湯河原」(静岡県熱海市)です。温暖な気候と豊かな自然が魅力の温泉地、湯河原に立地するホームで、海・山・川の大自然、四季折々の多彩なイベントなどを堪能しながら、ゆったりと暮らしていただくことができます。JRの東海道本線「湯河原」駅から約900mとアクセスもよく、ご入居者は歩いたりシャトルバスを利用し駅前に出かけ、買い物やお食事を楽しんでいらっしゃいます。自慢は、湯河原の源泉を引いた温泉大浴場(加温・加水・循環・ろ過)。直営の食堂では、管理栄養士が栄養のバランスを考えながら、地元の海の幸や旬の食材を用いたお食事を提供しています。

「ネオ・サミット湯河原」の館長である堺さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。

※「ネオ・サミット湯河原」堺館長

-「挨拶」「傾心」「共有」「感謝」を基軸にして-

事務局20221月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。

 

堺(「ネオ・サミット湯河原」館長。以下、堺):当ホームのモットーは「安心」「ゆとり」「楽しさ」を提供することです。【あんしん宣言】は、「安心の提供」を重視する私たちにとって大いに共感できるものであり、ぜひ公表しようと考えました。また、職員にも「このホームは安心を大切に考えている」ということを再認識させ、誇りに思いながら仕事をしてほしいという思いもありました。

 

事務局【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。

 

:ホームの運営理念を職員一同に浸透させ、日々のサービスにあたることです。ロビーの目立つところに「楽」という書を飾り、「楽しい気持ち」を大切にしています。ご入居者には楽しい生活を送っていただき、職員には楽しさを感じながら仕事をしてもらいたいと考えています。そして、職員のマインドとしては、気持ちのよい「挨拶」、ご入居者の気持ちに心を傾ける「傾心」、どんな些細なことでも職員間で伝え合う「共有」、ホーム運営で関わる全ての方への「感謝」という4つを基軸にして、日々のサービスにあたることを追求しています。

日常的に身体を動かすための多彩なアプローチ-

事務局:【あんしん宣言】の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項には、「フレイル(心身の働きが弱くなってきた状態)対策です!体や頭を使う日々の取り組み、免疫力を向上させる食事などに力を入れています。」とあります。フレイル対策を重視される理由を教えていただけますか。

 

平均寿命が伸び、「人生100年時代」とも言われるいま、当ホームご入居者の平均年齢も85歳を超えています。高齢期を充実させるためには、「身体活動」「栄養」「社会参加」というフレイル予防の三つの柱を強化することは欠かせません。そこで、日常的に多角的なアプローチをして健康寿命を伸ばすことに注力しています。

 

事務局:ぜひ、詳しい取り組み内容を教えていただければと思います。まず、身体を動かすアプローチとしてはどのようなものがありますか。

 

:毎朝1030分にご入居者と職員がロビーに集まって、ラジオ体操をしています。「ラジオ体操といえばスタンプカード」ということでスタンプカードも用意して、1回参加するごとにスタンプを1つ押しています。通算回数に応じて表彰も行っているのですが、先日は合計で1800回も体操をした方の表彰をさせていただきました。

 

事務局:表彰があるのは、参加者にとって励みになりそうですね。

 

:スタンプカードや表彰制度をつくることで、意欲的に取り組んでいただけていると思います。スタンプカードを忘れてきたご入居者に「明日は持ってくるから今日の分と合わせて2つ押してね!」などと念を押されることも度々あります。

 

事務局:楽しみながら日常的に体を動かす習慣ができているのですね。

 

:他には、朝8時半から夕方5時まで自由に使っていただけるフィットネスコーナーもあり、さまざまなトレーニング器具を備えています。そして、月に2回ほどプロのインストラクターを招いて、効果的なトレーニング方法をレクチャーしていただいています。健康体操、椅子ヨガといったアクティビティも適宜開催しています。また、この辺りは自然が豊かでお出かけスポットがたくさんあるので、近隣散策ツアーを企画して、気持ちよくウォーキングしていただく取り組みも行っています。ご入居者の皆さんには、自分に合うもの、興味を持ったものを選んで、ご利用いただければと思っています。

-食事においても「楽しさ」を大切に-

事務局フレイル予防のための食事面からのアプローチはどうされていますか。

 

:食堂では、美味しくたくさん召し上がっていただくために、季節ごとのイベント食、郷土料理フェア、お寿司や鰻などの特別食(別途料金)、駅弁フェア(別途料金)など多彩なメニューをご提供しています。また、お元気な方は外食や自炊をされることも多いので、日々の食生活を見直すために推定野菜摂取量を測定するイベント(ベジチェック)も開催しています。

 

事務局:推定野菜摂取量が見える化されるのは面白そうですね。

 

センサーに手を触れるだけで直近2週間あたりの野菜摂取レベルが12段階で表示される機器を使ったイベントで、ご入居者はもちろん職員も楽しみながら測定しています。先日の測定会で「11.2」という最高値を記録したご入居者は食堂で毎食召し上がっている方で、私どもが提供している食事で野菜を豊富に摂っていただけていることが判明してうれしく思いました。他にも、食堂をよくご利用されている方は概ね基準値をクリアしていましたね。反対に野菜不足気味だと推定された方には、「食堂をもう少し活用されてみてはいかがでしょう」とお話しするなど、食生活改善につなげています。ちなみに私自身は基準値を大きく下回り、野菜不足を痛感させられました。

 

事務局敷地内には「サミットファーム」という畑もあって野菜づくりを行っているそうですが、具体的な取り組み内容を教えてください。

 

当ホームには敷地を活かした菜園スペースがあって、家庭菜園が趣味のご入居者に貸し出しているのですが、余ったスペースでは職員が野菜づくりにチャレンジしています。とはいえ、職員は野菜づくりの素人なので、詳しいご入居者に手取り足取りノウハウを教えていただきながら、一緒に土いじりを楽しんでいます。ご入居者には収穫体験にも参加いただき、畑づくりをとおしてご入居者同士や職員との交流を深めています。これまでに、トマト、キュウリ、ジャガイモ、大根、ニンニク、原木しいたけなどを収穫し、食堂で使ってもらったり、防災訓練の炊き出しやイベント時に振る舞ったりしてきました。本来の目的はご入居者と職員が一緒になって野菜づくりを楽しむことなのですが、一部の職員は収穫量を上げることに夢中になりすぎて、作物を狙いにくる野生動物にライバル心をむき出しにすることも…。私もよく「収穫量は重要じゃないからね!」とツッコミを入れていますが、最近は美味しい野菜がたくさん摂れるようになってきて、ご入居者の皆さんも職員も旬の味覚を楽しみにしています。

ご入居者も職員も楽しみながら、社会的交流を育む-

事務局フレイル予防のための社会参加については、どのようなアプローチをされていますか。

 

:ご入居されて間もない頃は不安もあるかと思いますので、新規ご入居者の皆さんをお誘いするお茶会を開催し、自己紹介をしあう機会をご提供しています。先日は町の和菓子屋さんに出かけ、上生菓子の手づくり体験をしながら、笑顔あふれる時間を過ごしていただきました。

 

事務局:近い時期に入居された方同士で仲良くなって、ホームでの生活にスムーズに馴染んでいけそうですね。サークル活動やイベントの取り組みについても教えていただけますか。

 

:当ホームには、ウォーキング、コーラス、カラオケ、囲碁、麻雀、パソコン、ハーモニカといったサークルがあり、皆さん和気あいあいと活動をしています。先日は俳句の会が記念すべき100回目を迎えたということで、ご予算をお伺いして食堂でお祝いする予定です。「新しいサークルを立ち上げたい」というご相談もしばしば受けるので、お声に耳を傾けて、楽しい活動を支援し続けたいと思っています。イベントとしては、新年祝賀会、観桜会、クリスマスパーティーといった季節のイベントのほか、年始・春・秋には遠出を楽しむバス旅行も開催しています。また、ネオ・サミット湯河原の最大のイベントであり、職員も準備にひときわ熱が入るのがサミット祭りです。今年はコロナ禍がひと段落したことで4年ぶりに開催できたのですが、カラオケ大会や盆踊りも大盛り上がりで、ご入居者も職員も一体になって楽しい時間を過ごしました。

 

事務局ご入居者の夢を叶える「夢のかけら」というプロジェクトも実施されているそうですが、どのような内容か教えていただけますか。

 

:「夢のかけら」は、自由に外出することが難しくなったケア棟のご入居者を対象としたプロジェクトです。目的は、ご本人やご家族との会話の中から「チャレンジしたいこと」や「あきらめていた望み」を引き出して叶えてさし上げること。当ホームではこれまでに、思い出の場所である修善寺に一泊旅行に出かける、オーケストラ演奏を聴きに行く、ご家族と一緒にステーキを食べに行く、ピザを食べてからお洋服をたくさん買う、といった多彩な「夢」の実現をお手伝いしてきました。

 

事務局気持ちもリフレッシュして力が湧いてきそうな、素敵な取り組みですね。

 

:ありがとうございます。介護が必要になっても最後まで「安心」「ゆとり」そして「楽しさ」を提供することを、職員一同が心がけています。

-ホスピタリティあふれるサービスを追求-

事務局最後に、堺さんご自身がご入居者や職員の方と接する上で心がけていることを教えてください。

 

館長に就任して以来、ホスピタリティあふれるサービスとは何かを考え続け、高級旅館「加賀屋」や一流ホテル「リッツ・カールトン」のサービスに関する書籍を読み、管理職のメンバーにも回覧しています。そして、感動を与えるサービスとはどのようなものか、職員一同で考え実践しています。また、ご入居者からいただいた感謝の言葉は職員一人の胸の内に留めず、ポジティブシートという紙に書き留めて職員間で共有し、みんなのモチベーションを高めるように心がけています。

 

事務局実際にご入居者に感動していただけたサービスの具体例があれば教えていただけますか。

 

:コロナ禍では、罹患してお部屋で隔離生活を送っていたご入居者がいらしたのですが、毎日のご夕食のお弁当にメッセージカードを添え、「またお話できるのを楽しみにしています」「あと何日、頑張ってください」といった職員の声を届けていました。その方に「お弁当にお手紙が入っていて涙が出るほど感動した」と言っていただいたことは、私どもの心に深く残っています。それから、当ホームは窓から線路が見えるのですが、あるご入居者から「ドクターイエローって、ここも通るのよね?」と尋ねられたことがありました。たまにしか走らないことから「見ると幸せになれる」と言われる幻の新幹線です。そこで私たちはインターネットで色々調べて、「ホームの前を何日の何時頃に通りますよ」とお伝えしました。すると、「ちょっと話しただけなのに、こんなに調べてくださったんですね」と感激していただきました。このような経験から、サービスに大切なのは豪華さや高級感ではなく、お一人おひとりの気持ちに寄り添うことだと勉強させていただきました。

 

事務局こうしたケースを積み重ね、共有し続けることで、きめ細やかなサービスの輪が職員間に広がっていくのですね。

 

:もう一つ、私が最近注目しているのがICT技術の導入です。ケア棟の全室に睡眠や体の状態を把握する「見守りセンサー」を取り付けたことで、ご入居者の眠りを妨げてしまうことを防いだり、巡回の回数を減らし、その時間を他の方のケアにあてることができました。また、移乗をサポートするロボットも導入し、ベッドから車椅子に移る際やトイレの際に活用しています。職員の身体的負担が軽減されたのはもちろんですが、ご入居者も気持ち良さそうな顔をされていて、安心して体重を預けてご利用いただいています。今後もICT化を進めることで職員の時間的・身体的負担を軽減して、ご入居者とのコミュニケーションを充実させたり、きめ細やかなサービスのアイデアを実現したりしていきたいと思います。

 

事務局ネオ・サミット湯河原では、ご入居者も職員も「楽しむ」ことを大切に考え、工夫を凝らした多彩なアプローチをされていることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。