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お知らせ

会員ホームインタビュー記事「浜名湖エデンの園」

第三者チェック

浜名湖エデンの園

「楽しみと安心を兼ね備えた第二の家」

 

 有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【サービス第三者評価】を受審されたホームをご紹介します。

 サービス第三者評価とは、ホームが外部の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている当協会の事業です。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「浜名湖エデンの園」の評価結果は「こちら」からご覧ください。

今回ご紹介するのは2022年度にサービス第三者評価を受審された介護付有料老人ホーム「浜名湖エデンの園(静岡県浜松市)」です。医療介護分野で90年の実績を持つ社会福祉法人「聖隷福祉事業団」が運営するホームで、充実した健康管理・介護支援体制を整え、お元気な時から終末期まで、トータルケアを提供しています。所在地は「奥浜名湖」とよばれる自然豊かなエリア。近郊には風光明媚な景観や観光施設が点在しています。 「浜名湖エデンの園」の副園長で看護師の梨田えり子さん、食事サービス課課長で管理栄養士の森地こずえさん、居室サービス課機能訓練係係長で介護福祉士の國吉恵利子さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。


※左から居室サービス課機能訓練係係長・國吉恵利子さん、副園長・梨田えり子さん、食事サービス課課長・森地こずえさん(2023年12月現在)

−−ご要望を伺い、美味しくて楽しい食事を提供

事務局:浜名湖エデンの園の特徴を教えてください。

梨田(「浜名湖エデンの園」副園長。以下、梨田):当ホームは入居時自立型のホームで、ご入居者は多彩なイベント、サークル活動などを楽しみながら、生き生きとした日々を送っていらっしゃいます。介護が必要になった場合も、お一人おひとりに寄り添った介護サービスを受けながら過ごしていただき、最期の時まで「心の平安」を提供することを大切にしています。一緒に長い年月を過ごすなかで、ご入居者同士、ご入居者と職員の間には親密な繋がりが生まれ、お互いを思いやる関係性が築かれています。

事務局:ありがとうございます。続いて、第三者評価結果で「優れた取り組みと思われる点」として挙げられた項目について、詳しくお伺いできればと思います。まず、ご入居者の満足度を追求したお食事の提供について教えていただけますか。

森地:(「浜名湖エデンの園」食事サービス課課長。以下、森地)当ホームでは年に1回、全てのご入居者を対象にお食事に関する満足度調査を行い、メニュー、味付け、食堂の環境、職員のサービスなどについて、満足度を教えていただいています。そのご意見を踏まえて、献立を見直したり、味付けを工夫したり、より楽しんでいただけるようなアイデアを出したりしています。例えば昨年は、「お米をもっと美味しくしてほしい」というご意見を複数いただいたので、季節ごとに炊飯時の水分量を変えるようにしたり、なるべく炊き上がりを提供できるようにしたりしました。するとご入居者から、「お米が美味しくなったね」という感想をたくさんいただくようになりました。また、「身体に良いものを食べたい」とお考えのご入居者が多いので、「カルシウムたっぷり骨元気メニュー」「おなかすっきり便秘解消メニュー」など、高齢期の体調管理に着目したネーミングのメニューも提供しています。

事務局:ユニークで楽しいネーミングで、食べたくなりますね。続いて、低栄養リスクの対策としてはどのようなことをされていますか。

森地:低栄養リスク対策は、要介護の方を対象に行っています。まず、お一人おひとりが喫食された内容から摂取カロリーや摂取栄養成分を分析して把握し、医師(協力医療機関)、看護・介護職員、管理栄養士、理学療法士などの多職種間で共有します。そして、食が細くなってしまって低栄養のリスクがある方について、どうしたら食べていただけるようになるかを相談しています。具体的なアプローチとしては、やはりお食事を楽しんでいただきたいので、お好きなものをご用意しておすすめすることが多いです。また、お食事全体の量が減っている方にはエネルギーやタンパク質を効率的に摂取できる栄養補助食品を添えたり、一度にたくさん食べられない方には少量ずつの分食をご提案したりしています。また、私たちのホームはメニューを選択でき、事前に予約していただくのですが、その日の体調によって選択した食事を変えたいとご要望があれば、臨機応変にご変更いただくことを可能としています。

事務局:浜名湖エデンの園では、ご入居者にお食事を楽しんでいただくことをとても大切にされているのですね。特に人気のメニューなどはありますか。

森地:特にご好評なのは天ぷらとお寿司です。天ぷらは揚げたて、お寿司は握りたてをご提供していて、「とても美味しい」と喜んでいただいています。食堂まで食べに来るのが難しい方にも出来立てを食べていただきたいので、天ぷらやお寿司の日は調理師が介護棟をワンフロアずつ回って、サクサクの天ぷらや新鮮なお寿司をお部屋までお届けしています。他には、敬老の日やクリスマス、開園記念日などに提供する豪華な特別メニューも好評で、「毎年楽しみにしています」というお声をいただいています。最近ではマグロの解体ショーを開催してお刺身を食べていただいたのですが、たくさんのご入居者が集まって楽しそうに見学されていました。

−−運動教室やサークル活動で生き生きとした日々を

事務局:続いて、身体を動かすさまざまな機会を設けてご入居者の身体機能の維持や健康管理に取り組んでいる点について、具体的な内容を教えてください。

國吉:(「浜名湖エデンの園」居室サービス課機能訓練係係長。以下、國吉):私が所属する機能訓練係には、常勤の理学療法士の他、非常勤の作業療法士、健康運動指導士の資格を持った職員数名が在籍しています。そして係のメンバーで相談して、さまざまな運動教室を企画・運営したり、個別のリハビリプログラムを行ったり、居室内の環境整備を行ったりしています。

事務局:運動教室はどのような内容で行っているのですか。

國吉:平日はほぼ毎日運動教室を開催しており、立って全身を動かす体操、椅子に座ってできる体操、床にマットを敷いて行う体操、トレーニングマシンを使った運動などバリエーションを豊かにして、体力や目的に合わせてお選びいただけるようにしています。健康志向が高いご入居者が多く、皆さん積極的に参加してくださっています。元から運動がお好きな方も、ご入居前はほとんど運動をしたことがない方も、自分のペースで取り組んでいらっしゃいます。「どの運動教室が自分に合っているかわからない」という方に対しては、運動指導士が個別に相談をお受けしてアドバイスをしています。

事務局:要介護の方が参加できるプログラムもあるのでしょうか。

國吉:どの運動教室も幅広い方にご参加いただけるメニューにしているので、自立の方も要介護の方も一緒に取り組んでいます。要介護の方に関しては、理学療法士が個別にリハビリやヒアリングをする中で運動をする際の注意点を確認し、職員に共有して安全性に配慮しています。自身の身体の状態に適した運動を続けることで、自立度が改善したり、気分がリフレッシュしたりする効果も見られています。

事務局:幅広い方が参加できる運動教室は、すばらしい取り組みですね。居室内の環境整備としては、どのようなことをされているのですか。

國吉:ご入居者からご相談を受けたり、お部屋で転んでしまうことがあったりした場合に、当課のスタッフがお部屋にお伺いして室内の環境を確認させていただきます。そして必要に応じて、トイレなどの要所に手すりを取り付けたり、ベッド周りをすっきりと整えたり、リビングの椅子やお風呂の椅子を適したものに交換したりしています。ご入居者の大切なお部屋ですので、家具の交換や配置がえにあたっては、じっくりとご本人と相談した上で実施しています。

事務局:住み慣れたお部屋の改善点は、ご自身ではなかなか気がつきにくいところかと思いますが、プロの視点でアドバイスをもらえるのは心強いですね。次に、ご入居者同士の交流の場となるサークル活動の様子についても教えていただけますか。

國吉:当ホームには、運動系・文化系あわせて25の多彩なサークルがあって、熱心に活動をしています。運動系のサークルでは、近隣の有料老人ホームとの練習試合に闘志を燃やして練習に励んでいたり、文化系のサークルでは、文化祭や作品展に向けて創作に打ち込んでいたり、目標に向かって生き生きと取り組んでいるご様子がとても印象的です。ただ、入居して間もない方は、サークルに入りにくい面もあると思います。そこで、ご入居時のオリエンテーションや定期面談の際に、職員がサークル活動への興味をお伺いして、ご希望があればサークルのメンバーに紹介するようにしています。

事務局:職員の方が仲介してくださると、サークルに入りやすくなりますね。これまでに特に印象的だったサークル活動のエピソードはありますか。

國吉:以前、男性のコーラスグループから、「介護棟の皆さんに歌を届けたい」というお申し出をいただいたことがありました。そこで、介護棟の各フロアを定期的に訪問して歌っていただいたのですが、要介護のご入居者もとても喜んでいらっしゃいました。ご入居者同士の温かい思いやりが感じられる、当ホームらしいエピソードだと思います。私たち職員も幸せな気持ちになりました。

−最期まで一人ひとりに寄り添った支援を

事務局:第三者評価では、医療支援の取り組みについても評価がされています。医療介護に90年の実績を持つ聖隷福祉事業団を運営元としていることの強み、医療連携の姿勢などについて、教えてください。

梨田:当ホームの施設内には医師が常勤する「浜名湖エデンの園診療所」があり、ご入居者の体調面のご相談をお受けしています。また、隣には24時間体制の救命救急センターを持つ指定医療機関「聖隷三方原病院」があり、スムーズな受診が可能です。診療所がかかりつけ医のような役目を果たして日常的に健康面をチェックしながら、何かあれば紹介状を書いていただき、スムーズに総合病院にかかれるというわけです。ご入居者からも、普段から体調について気軽に相談できる場があること、何かあればすぐに専門の医師に診てもらえることは、高く評価していただいています。

事務局:認知症の早期発見にも力を入れているそうですが、どんなことに留意していますか。

梨田:特別なことではなく、ホーム内での日々の暮らしの中で、ちょっとした違和感をキャッチすることが大切だと思っています。例えば、食事を申し込んでいるのに食堂に来ないことが増えた、以前は綺麗にしていたお部屋が散らかるようになった、お洗濯物がたまるようになったなど、「あれ?」と感じたら、職員間でしっかり共有します。そして、介護職員を中心に支援の方法を考えて実践していきます。わずかなサインを見逃さないことで、ゆくゆく必要になるケアプランをじっくりと考えることができたり、症状の進行をゆるやかにできたり、怪我や事故の防止につながったりするのです。

事務局:色々と教えていただきありがとうございます。最後に、お伺いしたこと以外に特に注力されている取り組みがあれば教えてください。

梨田:今、「人生会議」という言葉が注目されています。これは、どのように生きていきたいか、どのような医療ケアや介護ケアを受けたいか、どのような最期を迎えたいかなどを、ご本人を中心に繰り返し話し合い、実現していく取り組みのことです。当ホームではこの「人生会議」の理念を大切にしており、終末期になってご自分の意思を伝えるのが難しくなったとしても、最期のときまでその方らしく過ごしていただくための支援に尽力しています。例えばコーヒーが大好きな方の場合、飲めなくてもベッドサイドにコーヒーを置いて香りを楽しんでいただいたり、音楽がお好きな方の場合、お気に入りの曲をお部屋でかけたりしています。ご入居者のことをお元気なときから知っていて、長い年月を一緒に過ごしているからこそ、最期までお一人おひとりに寄り添った支援ができるのではないかと自負しています。

事務局:浜名湖エデンの園では、毎日を楽しく生き生きと過ごしていただくためのサービスを充実させ、医療や介護の面でも安心をお届けして、ご入居者お一人おひとりの毎日を支えていることがよくわかりました。本日はお忙しいところお話を聞かせていただきましてありがとうございました。


※「浜名湖エデンの園」外観写真

「浜名湖エデンの園」 類型及び表示事項

類型

介護付有料老人ホーム (一般型特定施設入居者生活介護)

居住の権利形態

利用権方式

入居時の要件

自立

利用料の支払い方式

全額前払い方式

介護保険

浜松市指定介護保険特定施設(一般型特定施設)

居室区分

全室個室

介護にかかわる職員体制

2:1以上

【お問い合わせ先】0120-60-1055(9:00〜17:00/土・日・祝を除く)

431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川7220-99

「浜名湖エデンの園」公式ホームページ

 

〇職員体制(2023年7月現在)
介護職員 58.5人 うち要介護者対応人数56.5人(週37.5時間換算)
看護職員 10.6人 うち要介護者対応人数9.6人(週37.5時間換算)
夜間最少人数:介護職員2人(平均4人)、看護職員0人(平均1人)
理学療法士 常勤1人
作業療法士 常勤0人、非常勤1人
健康運動指導士 常勤2人、非常勤0人

〇協力医療機関「浜名湖エデンの園診療所」
協力科目:内科
協力内容:合健康診断/年 2 回、健康相談・健康指導/随時、他の医療機関への紹介

〇事業者からの解約事項について
入居者の行動が、他の入居者または設置者の役職員の生命・身体・健康・財産(設置者の財産を含む)に危害を及ぼし、ないしは、その危害の切迫したおそれがあり、かつ有料老人ホームにおける通常の介護方法及び接遇方法ではこれを防止することができないときや、入居者またはその家族・連帯保証人・身元引受人・返還金受取人等による、設置者の役職員や他の入居者等に対するハラスメントにより、入居者との信頼関係が著しく害され事業の継続に重大な支障が及んだときに、契約を解除することがあります。

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