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お知らせ

会員ホームインタビュー記事「リッチランド豊南郷」

取組み宣言と自主点検

リッチランド豊南郷

「ご入居者一人ひとりの想いを尊重」

 

有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。

 

あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「リッチランド豊南郷」の【あんしん宣言】は「こちらよりご覧いただけます。

 

今回ご紹介するのは20225月に【あんしん宣言】された、介護付有料老人ホーム「リッチランド豊南郷」(千葉県船橋市)です。ホームの特長として、敷地のすぐ隣には旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「日本の人気アミューズメントパークTOP10」で第3位にランクインした「ふなばしアンデルセン公園」があり、緑豊かな環境を日常的に散策することができます。最寄りの北習志野駅までは1時間ごとにシャトルバスを運行しており、お買いものや外食の際にご活用いただけます。自立の方向けのマンションタイプのお部屋から医療・介護依存度が高い方向けの多床室(24人部屋)を揃え、幅広いご入居者を受け入れています。運営元は株式会社エクセルシオール・ジャパン。同グループの複数の有料老人ホーム間で、合同の取り組みや交流イベントなども行っています。

 

リッチランド豊南郷」の支配人である國枝陽子さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。

※「リッチランド豊南郷」國枝支配人

-日々のサービスに直結する職員研修の取り組み-

事務局20225月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。

 

國枝(「リッチランド豊南郷」支配人。以下、國枝):あんしん宣言の説明にある「入居者の安心と安全を守るため」施設が運営上取り組んでいる事を自主宣言するというスタンスに共感しました。介護施設はお客様の為に運営をして然るべきですが、数ある施設の中から選ぶにも指標や開示がなければお客様はそれがどこか分からないのは至極当然のことと思いました。そこで、お一人でも多くの入居を検討されている方に、当施設の取り組みが伝わればと思いあんしん宣言の公表を致しました。実際に有料老人ホーム協会の会員のお客様で入居希望される方からもあんしん宣言をしている事を見たとお話し頂く機会も有り、皆様の参考になっているようであんしん宣言をして良かったと感じています。

 

事務局【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。

 

國枝:当ホームでは、職員の業務スキル向上に特に力を入れています。研修は年間計画を立てて行い、その基軸となるのが、必ず月に1回以上は実施する集合研修です。集合研修で心がけているのは、ただ話を聞くだけではなく、個人用防護具(PPE)の着脱や福祉用具の使い方など体験してもらうこと。また、普段から往診にきていただいている歯医者さん等を講師に招き、専門知識を教えていただいています。危険防止・予測の研修では、皆で同じ絵を見ながらどこに危険があるかなどをディスカッションします。当ホームでご入居者と実際に接している専門職の職員が講師をすることで、職員からは「●●さんの場合にはどうしたらいいんでしょうか」という質問が上がり、活発な質疑応答や議論が繰り広げられています。

 

事務局:知識をつけるだけではなく、具体的なご入居者のケースにまで踏み込んで翌日からのケアに活かせるような、素晴らしい研修ですね。

 

國枝:ありがとうございます。ご入居者をイメージしながら研修に挑んでいるので、集合研修が終わった後は職員も前向きになり、「もっとチャレンジしてみよう」「もっと工夫してみよう」というように、意識も行動も変わっていきます。また、併せて動画研修も行い、基礎知識を軸に感染や虐待、接遇など集合研修で補いきれない内容を扱い、5分程度の短い動画を各職員が好きな時間に観て、介護に関する最新の知識をこまめにアップデートする上で、役に立っています。

 

事務局:職員皆さんが協同で行う研修と、個人個人が自分のペースで受ける研修を組み合わせることで、日々のサービスの質を向上させているのですね。

 

一人ひとりのニーズに合わせた接し方を重視-

事務局:【あんしん宣言】の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項には、入居者様お一人お一人が“いつまでも自分らしくいられる生活”ができるようニーズの把握、サービスの提供を行っていることが記されています。ご入居者お一人お一人のニーズは、どのように把握されているのでしょうか。

 

國枝:まずご入居前に、当ホームの施設やサービスについて詳しく説明して入居後の暮らしをイメージしていただきながら、「こういうサービスを使いたい」「ここは自分のペースで行動したい」といったご要望を伺い、職員間でしっかり共有しています。なお、私がこのホームで働き始めて感じたのは、ホーム内で生活や交友を完結させずに、入居前からの習慣や人付き合いを大切にされる方がとても多いということです。外部の習い事やサークル活動を続けている方、お仕事をお持ちの方も多くいらっしゃいます。そこで、その方らしい生活を尊重しつつ、付かず離れずの程よい距離感を保つことを大切にしています。「プライベートにあまり踏み込まれたくない」「なるべく自分のペースで生活したい」という想いを汲み取ることも、有料老人ホームにとって大切な姿勢の一つだと思うのです。一方で、「ホーム内のコミュニティに積極的に参加したい」「職員とたくさん話をしたい」という方もいらっしゃるので、お一人お一人異なるニーズに合わせた接し方をすることを重視しています。

 

事務局:おっしゃる通り、お一人お一人が望む距離感を保つことはとても大切ですね。ただ、そこを掴むのは感覚的な部分もあり、大変そうです。

 

國枝:そうですね。ご入居者と話をする際に、口調や表情の変化に敏感になるように心がけています。そして、普段のご様子をしっかり見守らせていただいています。ただ、「なるべく干渉してほしくない」というお考えをお持ちの方でも、ホームに入るということは「体が不自由になってきた時に備えたい」「安心して暮らしたい」という思いが根底にはあります。そこで、程よい距離感を保ちつつ、不便や不安を感じていらっしゃる時にはサッとサポートの手を差し出せるよう、見守りながら備えております。

 

事務局:介護が必要になった場合は、どのようなサービスを提供されていますか。

 

國枝:要介護の方の場合、ケアマネジャー、ヘルパーが支援に参加し、関わる職員も増えますので、パソコンやタブレットで介護記録を入力できるソフトを使って、多職種間でご入居者の状態をきめ細かく共有しています。また、看護師が24時間常駐していますので、健康相談をお受けしたり、体調面で異変があれば迅速に対応をしたりしています。さらに、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士というリハビリの3職種も揃っていますので、リハビリのアドバイスをするとともに、どこまで自力で生活されてどの部分をサポートするべきか、じっくりと検討してお一人お一人に合わせた介護サービスを提供しています。

 

事務局:自立の方に対しても要介護の方に対しても、個々人のニーズを重視したサービスを提供されていることがよくわかりました。介護予防の取り組みとしては、どのようなことをされていますか。

 

國枝:身体機能へのアプローチとしては、ロコモ体操、筋力アップ体操、シルバーリハビリ体操、河合楽器健康体操といったバラエティに富んだ体操プログラムを、曜日ごとに設定して実施しています。また、平日の午前中はスポーツインストラクターの先生をお招きして、リハビリ体操、マシーンを使ったトレーニングなどを指導していただいています。認知機能へのアプローチとしては、作業療法士の先生が認知症予防のセミナーを毎週開催していて、脳トレのドリルなどを解いています。私も見学したのですが、ドリルはとても難しくて、ご入居者がスラスラと解く様子にびっくりしました。

 

-ご入居者の笑顔のための多彩な取り組み-

事務局次に、エクセルシオール・ジャパンのグループ施設における多彩な取り組みについて教えていただきたいと思います。まず、「夢プラン」という取り組みの詳しい内容を教えてください。

 

國枝:夢プランとは、「最後まで希望を持ってその方らしく過ごしていただくため、夢の実現をお手伝いする」という取り組みです。その根底には、ご入居者と職員が心を通わせて夢を共有できるような関係性になりたいという想いがあります。夢は取り立ててお尋ねするわけではなく、普段の会話の中から「実はこれがやりたかった」「ずっとこれに憧れている」といったご要望を拾い上げています。これまでには、思い出の地への外出、パティシエを招いたスイーツバイキングなどを実施してきました。最近では、「戦死した弟のためにお墓を建ててやりたい。それが人生の心残りになっている」というご入居者がいらっしゃり、お寺や墓石屋さんに一緒に行って打ち合わせをしていて、近いうちにお墓を建てることになっています。

同グループの別のホームでは、小学校の教員だったご入居者が「もう一度教壇に立ってみたい」とおっしゃったので、近所の小学校に協力していただき、社会科の授業の一環として子どもたちの前で昔の話をしていただいたケースもありました。

 

事務局:ご家族のことやご自身の過去のことをお話しされるということは、それだけ職員の方を信頼されているということなのでしょうね。夢の実現だけでなく、地域交流にも繋がっている良い取り組みですね。続いて、「旅くらぶエクセル」という取り組みについて教えてください。

 

國枝旅くらぶエクセルは、少し遠出して美しい風景や美味しい食事を楽しんでいただくレジャープランです。当グループの7つの有料老人ホームが合同で行っていて、大型バスをチャーターして日帰り旅行を楽しみます。他の施設の方と交流する機会でもあるので、ご入居者にとっては新鮮で良い刺激になっているようです。これまでに、鴨川シーワールド、浅草、スカイツリー、横浜中華街、イチゴ狩り、佐原あやめ祭りなどに出かけました。

 

事務局他施設のご入居者とも交流が持てることから交友範囲が広がり、とても良い気分転換になりそうですね。グループ内の多彩な取り組みについて教えていただきありがとうございました。

 

ご入居者を尊重して真摯に接することが大切-

事務局続いて、リッチランド豊南郷の普段の生活について、もう少し教えていただければと思います。まずお食事では、どのような部分に力を入れていらっしゃいますか。

 

國枝:管理栄養士が監修して栄養バランスに考慮したお食事を、施設内の厨房で一から手づくりしてご提供しています。旬の食材を取り入れたメニューや季節ごとのイベント食の提供にも力を入れています。イタリアン、フレンチ、懐石料理のシェフが揃っていますので、多彩なメニューをご提供できることも強みかと思います。

 

事務局:特に人気が高いメニューはありますか。

 

國枝:当ホームではお肉はすべて国産を使っているのですが、お肉の料理はとても好評で、皆さんよく召し上がってくださいます。特に、和牛を使ったメニューの際は、食堂を利用される方がいつもよりも目立って増えています。

 

事務局美味しいお肉を食べると、パワーが湧いてきそうですね。

食の取り組みとして、「給食グランプリ」について教えてください。

 

國枝:当グループの有料老人ホームが参加する年に1回のイベントで、「テーマ・食材・予算」という三つの条件を満たす献立を提案し合うものです。一次審査では献立の内容を評価され、二次審査で実際に試作して味や見た目を審査員が評価してグランプリを決めます。グランプリを取ったメニューは、実際にホームで提供をしています。シェフの創意工夫が詰まったメニューは毎回とても美味しくて、ご入居者はもちろん職員もとても楽しみにしているイベントです。

 

事務局:シェフの方もやる気に火がつき、腕によりをかけて美味しいメニューを考案されるのでしょうね。ご入居者に満足いただけるよう、社内審査を経てメニューが考えられているのですね。

ご入居者が特に楽しみにしている施設内のイベントなどはありますか。

 

國枝:当ホームはカラオケ好きなご入居者が多くて、仲の良いグループで施設内のカラオケルームを予約して盛り上がっていらっしゃることがよくあるんです。そこで、お正月や敬老の日などのイベント時にカラオケ大会を開催して、人前で歌っていただく機会をつくることにしました。カラオケ大会が近づくと、さらに練習に熱が入ったり、中にはお揃いの衣装を用意するグループもいたりして、とても楽しそうな様子が見られます。

 

事務局改まった発表の場が用意されていると張り合いが生まれますし、達成感もありそうですね。楽しそうな情景が思い浮かびます。最後に、國枝さんご自身がご入居者や職員の方と接する上で心がけていることを教えてください。

 

國枝:職員に対しては、「ご入居者に対して真摯であって欲しい」ということを繰り返し伝えていて、自身でも心がけています。介護の仕事をしているとどうしても「お世話をしてあげている」という考え方になってしまうことがあるのですが、ご入居者は大切なお客さまであり、リスペクトするべきお相手です。「してあげている」ではなく、「快適に過ごしていただきたい」という想いで、日々の業務にあたらなければならないと思うのです。ご入居者は職員よりもずっと豊富な人生経験をお持ちで、口先だけの対応をしたり表面だけ取り繕っても必ず見通されてしまいます。人生経験が豊富なご入居者から学ばせていただいているという気持ちを持って、納得いただけるようにお話をしたり、一人ひとりのニーズにあった介護サービスをすることが大切だと考えています。

 

事務局:リッチランド豊南郷では、ご入居者お一人おひとりのニーズを細やかに捉え、リスペクトの意識を持ってきめ細やかなサービスをされていることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。