アクティブライフ豊中
「我が家のような雰囲気で安心して暮らす」
有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。
あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「アクティブライフ豊中」の【あんしん宣言】は「こちら」よりご覧いただけます。
今回ご紹介するのは2021年7月に【あんしん宣言】された、介護付有料老人ホーム「アクティブライフ豊中」(大阪府豊中市)です。
大阪ガス100%出資の株式会社アクティブライフが運営する介護付有料老人ホームで、要支援・要介護の方を受け入れ、今年で18年目を迎えます。緑豊かで閑静な住宅街に位置しており、おしゃれなレストランや洋菓子店が並ぶ「豊中ロマンチック街道」も近く、電車や車のアクセスもよく、利便性も兼ね備えています。
「アクティブライフ豊中」館長の横田康則さんに、ホームでの取り組みについてお話をうかがいました。
※「アクティブライフ豊中」横田館長
-本社研修とホーム内研修の両輪でスタッフを育成-
事務局:2021年7月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。
横田(「アクティブライフ豊中」館長。以下、横田):当ホームは開設以来ずっと、ご入居者とご家族に安心と喜びを提供するため、全スタッフが真摯に取り組んでまいりました。その姿勢を多くの方に知っていただき、安心して選んでご入居いただきたいと考え、【あんしん宣言】を公表いたしました。
事務局:【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。
横田:サービスの質に大きく関わる部分ですので、職員の業務スキル向上に特に力を入れています。
事務局:具体的な取り組み内容を教えていただけますか。
横田:まず、新しく働き始める人は全員が本社の研修センターで採用時研修プログラムを受講しています。新入社員も中途入社の社員も派遣など正社員以外のスタッフも全員です。職種も限定せず、事務職、家事スタッフ、ドライバーなど全職種が対象です。また、実務を並行しながら研修を受けてもらうので、現場で感じたことや悩んだことを研修時に確認・解決することができて、効果的に業務スキルを向上させることができています。例えば、認知症の方との接し方などは、教材だけで学ぶより、実際に現場で体験しながら研修を受ける方が、理解がぐっと深まる部分があると思います。
事務局:研修制度がとても充実していますね。全社をあげて、スタッフの育成に尽力されていることが伝わってきます。
横田: ありがとうございます。それから、アクティブライフ豊中でもホーム独自の研修を毎月行っていて、知識や技術の習得に努めています。テーマは月ごとに異なり、認知症、コンプライアンス、虐待防止、消防訓練、BCP訓練など多岐にわたります。外部の講師をお招きして専門知識を深めることもあれば、フロアリーダーなどスタッフが講師役を務めて、みんなで和気あいあいと意見を交わしながら行う場合もあります。最近は、歯科衛生士の方をお招きして口腔ケアの研修を行ったのですが、ご入居者の歯磨きをサポートする方法を実演付きで学んだりできて、スタッフからとても評判が良かったですね。
事務局:お話を伺っていると、スタッフの方を大事にされていることが伝わってきます。介護業界は離職率が高いことが問題になっていますが、アクティブライフ豊中では長いこと働いている方も多いのでしょうか。
横田:当ホームは、10年以上勤務者が約3割、5年以上勤務者が約半数おります。ご入居者にとって、付き合いが長く経験豊かなスタッフが多いことは、大きな安心材料になっていると思います。一方で、20代30代の若手スタッフもそろっていて、ご入居者にとって良い刺激になっているようです。いろいろな世代がいることで多角的な観点が得られますし、イベントなどでは若手スタッフの自由な発想やパワーに助けられています。
-手厚い人員配置できめ細かいケアを-
事務局:【あんしん宣言】の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項には、「介護・看護スタッフが、24時間体制のもと、きめ細やかなケアを行い、様々なアクティビティと健康維持プログラムで快適で潤いのある生活を提供できるようサポートします」とあります。こちらについて、詳しい取り組み内容を教えてください。
横田:アクティブライフ豊中では、ご入居者の安心のため、手厚い人員配置を実現しています。要介護者3人に対して介護・看護職員を2人以上配置していますが、これは介護保険の基準の2倍以上です。日中はもちろん夜間も看護師が勤務しておりますので、突然の体調不良にも迅速に対処し、必要であれば主治医に連絡して指示をあおぎ、的確な病院受診や救急搬送につなげています。また、日頃からご入居者お一人おひとりの身体状況やライフスタイルをしっかり見つめ、介護スタッフと看護スタッフで連携を取りながら、丁寧できめ細かいケアを行っています。
横田:アクティビティは、音楽系、運動系、ものづくり系など多彩な内容を開催し、お好きなものに自由にご参加いただいています。特に人気が高いのは、「アロマハンドリフレクソロジー」「生け花教室」「絵手紙教室」などです。外部の専門家を招いて行うので、良い気分転換にもなり、達成感も大きいようです。皆さん、楽しそうに参加されています(外部の専門家を招くアクティビティは別途費用負担あり)。
事務局:ホームページを拝見すると、季節ごとのイベントも豊富ですね。
横田:そうですね。お花見、夏祭り、文化祭、クリスマスコンサートなど、季節のイベントは毎年恒例となっており、皆さん楽しみにしてくださっています。また、グルメなご入居者が多いので、新米が出たらおにぎりと豚汁を召し上がっていただくイベントをしたり、焼き立てパンと本格的なコーヒーを提供する喫茶店イベントをしたり、鰻やお寿司などを食べに行く外食ツアーを開催したり、食に関するイベントも多いですね。スタッフ一同、いろいろなアイデアを出し合って楽しいイベントを考案しています。
事務局:楽しいアクティビティやイベントがたくさんあって、充実した毎日を送れそうですね。健康維持プログラムについても教えていただけますか。
横田:常勤の理学療法士が、ご入居者お一人おひとりのお身体の状況に合わせたリハビリプログラムを立案し、実施しています。その特長は、生活リハビリを取り入れていること。毎日の生活をリハビリの場面と捉え、移動、着替え、入浴、食事などの動作をご自分で行えるようにサポートしながら、筋力を維持したり、動作をスムーズにしたり、関節の拘縮を予防したりしています。
事務局:ご入居者の安心のため、他に力を入れている取り組みがあれば教えてください。
横田:当ホームのケア体制の大きな特長が「ユニットケア」です。定員66名のご入居者を8〜14人の6ユニットに分け、それぞれのユニットに専属スタッフが10名ほどつき、毎日のケアを行っています。建物内のレイアウトとしても、ユニットごとに個室がまとまっていて、それぞれのユニットにリビング・ダイニングと浴室がついています。そしてユニットごとに、朝の体操を行ったり、集まって食事をしたり、イベントを行ったりしています。皆さん思い思いに、リビングでテレビを観てくつろいだり、同じユニットのご入居者やスタッフと歓談したりしていて、自然と交流が育まれています。大きな家族のような雰囲気で、リラックスして日々を過ごしていただければと考えています。
事務局:スタッフの方がたくさんいるからこそできる贅沢なケアですよね。ユニットはどのように分けているのですか。
横田:自立度が高い方のユニット、医療面のケアが必要な方のユニット、認知症の方のユニットなど、要介護度に応じて分けています。ご入居前には、お一人おひとりの状況をしっかり把握させていただき、なるべく適したユニットに入っていただくようにしています。
事務局:ユニットケアを続けてきて、どのような効果を感じていますか。
横田:専属のスタッフがユニットのご入居者の様子をしっかり把握できるので、お一人おひとりに寄り添ったきめ細やかなケアを行うことが可能になっています。ご家族からは、「スタッフと親しくなりやすくて、色々と相談しやすいです」というお声をいただいています。
事務局:ユニットケアは、ご入居者とご家族の安心を育んでいるのですね。その他、入居ご検討者やご家族にお伝えしたいことはありますか。
横田:当ホームでは、マナーの向上に重点的に取り組んでいます。「挨拶、表情、言葉づかい、身だしなみ、態度」という「マナー五指標」を掲げ、毎日朝礼で唱和しています。また毎年、「丁寧な言葉づかいを徹底する」などのマナー目標を決めて、実現できているかをスタッフ間でチェックしています。形だけ丁寧にするのではなく、相手を大切に思う気持ちを持ち続けることを大切にしています。
事務局:ユニットケアで家庭的な雰囲気をつくりつつ、ご入居者への尊厳の気持ちも大切にされているのですね。最後に、横田館長がご入居者やスタッフと接する上で心がけていることを教えてください。
横田:ご入居者にもスタッフにも、このホームを選んでいただいた感謝の気持ちを持っていますので、声に出してたくさんの「ありがとうございます」を伝えるようにしています。
事務局:お忙しい日々だと思いますが、ご入居者と個別に接する機会などはありますか。
横田:お誕生日をお祝いしたり、イベント時に感想を伺ったり、なるべく交流する機会をつくっています。あと、ドライバーさんが忙しいときは私が送迎車を運転することもあって、車内で「こちらの生活はどうですか」なんてお話しすることもありますね。
事務局:「アクティブライフ豊中」では、手厚い人員体制やユニットケア、多彩なアクティビティやイベントで、豊かで安心できる日々を提供されていることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。