サンシティパレス塚口
「楽しく安心できる第二の人生を」
有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【サービス第三者評価】を受審されたホームをご紹介します。
サービス第三者評価とは、ホームが外部の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている当協会の事業です。詳細は「こちら」をクリックしてください。※「サンシティパレス塚口」の評価結果は本ページ下部よりダウンロードしてご覧いただけます。
今回ご紹介するのは、2023年度にサービス第三者評価を受審された介護付有料老人ホーム「サンシティパレス塚口」(兵庫県伊丹市)です。大阪や神戸、西宮、大阪国際空港などへのアクセスがよい立地で、阪急「塚口」駅、JR「塚口」駅方面へのシャトルバスも運行しており、ご入居者は便利でアクティブな生活を楽しまれています。周辺環境も充実していて、緑豊かな防災公園と総合病院に隣接し、徒歩圏内にスーパーマーケットが3店舗あります。入居時自立型のホームで、イベントやアクティビティに力を入れており、館内は明るく活気にあふれた雰囲気です。「サンシティパレス塚口」支配人の谷光裕さんに、ホームでの取り組みについてお話をうかがいました。
−−夜間の手厚い職員配置で安心をつくる
事務局:第三者評価では、夜間の職員体制の手厚さが高く評価されています。まず、どのような体制をとっているか教えてください。
谷(「サンシティパレス塚口」支配人。以下、谷):夜間帯の常勤職員として、介護職員4名・看護職員2名を館内に常に配置しています。
事務局:宿直ではなく常勤職員を計6名配置しているのは非常に充実していますね。人員の確保が難しい面もあると思いますが、この体制を徹底している理由は何でしょうか。
谷:当ホームには700名弱のご入居者が暮らしています。平均年齢は徐々に上がっていて、現在は85歳です。お元気な方が多いとはいえ、夜間帯に体調不良を訴えるケースが1日あたり数件のペースで起こります。緊急性が高い場合には、看護職員が駆けつけて救急車を呼び、病院まで同乗することもあります。ご入居者に安心・安全をご提供するため、この体制は必要不可欠だと考えています。
事務局:夜間の対応として、具体的にどのような事例がありますか。
谷:「ちょっと熱っぽい」といった訴えから、「高熱が出た」「呼吸が苦しい」「転倒して骨折のおそれがある」といった緊急性の高いケースまで、求められる対応は実にさまざまです。大浴場で湯あたりをして意識がなくなってしまったり、食堂で食べ物を喉に詰まらせてしまったり、居室以外で急変が発生する場合もあります。夜間の緊急対応により、ご入居者の命が救われたケースも何度も発生しています。そのため、普段から緊急対応訓練を重ねて、いざという時にすぐに的確な対応ができるようにしています。
−−要望に真摯に向き合い、不安や不満を解消
事務局:第三者評価では、入居者のニーズに真摯かつ適切に対応していることも高く評価されていました。ご入居者の要望はどのように把握していますか。
谷:各所に意見箱を設置して、気になることがあればいつでも投書していただけるようにしています。また、口頭で気軽にご意見をお寄せいただく場面もたくさんあり、必ず記録に残して職員間で共有しています。そして、ご要望が個人的な内容であれば、ご本人と話をしてなるべく早く解決しています。ホーム全体に関するご要望の場合は、毎月開催している運営懇談会で議題にあげ、ご入居者の代表委員と職員で解決法を話し合っています。運営懇談会の議事録は全居室に配布していますので、「自分の意見にしっかり対応してもらえた」と満足していただけています。
事務局:日常生活の中で気になることがあれば気軽に要望を出せますし、一つひとつのご意見に丁寧に対応されているのですね。
谷:ありがとうございます。それから、全てのご入居者を対象に誕生月に「生活アンケート」を実施しています。こちらは、年に1回ホームの暮らしをじっくり振り返っていただき、今の生活で気になることやこれからの生活へのご希望などを教えていただくものです。ご入居者の考え方は歳を重ねるごとに変わっていくことが多いので、この「生活アンケート」は非常に大切だと考えています。例えば、入居したてのころは延命治療を希望していなかった方が「やっぱり延命治療を希望します」と考えを変えたり、年齢が上がるにつれて職員に求めるサービスの内容が変わってきたりします。また、普段は明るく過ごしているように見える方でも、「なんとなく将来が不安」「家族との関係が疎遠になってさみしい」などの不安が明らかになることもあります。その場合は、職員がじっくりお話を伺ったり解決法を一緒に探ったりして、お気持ちに寄り添うことを心がけています。
事務局:ホーム全体に関するご要望への対応で、具体的な例を教えていただけますか。
谷:例えば、「プールに杖を持ち込む人がいて、不衛生だし危ないので禁止してほしい」というご意見をいただいたことがありました。そこで、杖を持ち込んでいるご入居者本人にヒアリングをしたところ、「自分は歩行が不自由なので、プールで水中歩行をして足腰を鍛え、また歩けるように頑張っているんだ」というお話を伺いました。危ないというご意見も、プールで歩く練習をしたいというご意見も、どちらも一理あります。そこで、プールに杖を置くスペースをつくって、杖歩行の方はそこに杖を置いてから入っていただく提案を運営懇談会にかけ、皆さまのご快諾を得ることができました。他にも、シャトルバスの運行スケジュールを変更したり、カラオケルームやビリヤードルームの使用時間を延長したりと、ご入居者のご意見を反映してより快適に過ごしていただけるように尽力しています。
−−外部のサービスで、生活をより快適に
事務局:「サンシティパレス塚口」では、外部のサービスを積極的に取り入れているそうですが、具体的な内容を教えてください。
谷:外部からの生活サービスで特に人気が高いのは、税理士を招いた税務相談会です。毎回予約がいっぱいになり、期間を延長することもよくあります。第二の人生を送る上で財産や終活が気になる場面は多いですが、私たち職員が財産に関与したり法律のアドバイスをしたりするわけにはいきません。そこで税理士の他にも、司法書士、行政書士、不動産会社、銀行、生命保険会社などを定期的にお招きして、ご入居者の相談に答えていただいています。最近では、スマートフォンの使い方について職員が質問を受けることが多かったので、スマートフォン操作の専門家を定期的にお呼びしていますが、こちらも非常に好評です。
事務局:ホームで暮らしながら外部の専門家に色々と相談できるのは安心ですし、シニアライフを快適に過ごすことにつながりますね。
谷:また、各種相談会の他に「販売会」もとても人気です。これは、外部のさまざまなお店に出張販売をしていただくもので、皆さん楽しそうにお買い物をされています。美味しいと人気の芦屋のパン屋さんをお招きした時は、午前中で売り切れるほどの盛況ぶりでした。それから、焼き芋屋さんに来ていただいた時も盛り上がりました。軽トラックに食料品や日用品を積んでくる「移動スーパー」も定期的にお呼びしていて、欲しい商品を注文すると次回持ってきてくれるので、「とても便利」と喜びの声をいただいています。これからも、ご入居者に喜んでいただける多彩な販売会を開催してまいります。
−−ご入居者と職員が一丸となり、楽しい毎日をつくる
事務局:「サンシティパレス塚口」では行事やアクティビティがとても充実しているそうですが、具体的な取り組み内容を教えてください。
谷:当ホームでは季節の行事やアクティビティにとても力を入れていて、お部屋を出たら常に館内で楽しい何かが待っているホームであることを目指しています。そのため、2018年にアクティビティサービス課という専門部署を立ち上げました。同課の職員には、「ご入居者があれもこれも参加したいと迷うくらい、たくさんのイベントを提供してください」「まず職員が思う存分楽しんでください」と伝えています。季節の行事としては、お花見、夏祭り、ハロウィン仮装パレード、文化祭、クリスマス会などがあります。アクティビティとしては、パステルアート教室、ミシン教室、折り紙の会、健康体操、プールでの歩行トレーニングなど、さまざまなジャンルが開催されています。
事務局:他の業務と並行するのではなく専門部署をつくったことで、行事やアクティビティに思う存分力を注げるのですね。特に盛り上がるイベントはどのようなものですか。
谷:例えばハロウィンは、職員だけでなく有志のご入居者も一緒に仮装して、笑顔あふれる一日になります。前回は、スーパーマン、エルビス・プレスリー、マリリン・モンローなどの仮装をする方がいらっしゃいました。私がドラキュラ役をやったら、「ドラキュラに襲われる女性」役になってくださったご入居者もいました。ハロウィンに馴染みがなかったご入居者も、楽しそうな様子を見て「来年は私も仮装するわ!」とやる気になり、どんどん参加者が増えています。それから、文化祭ではご入居者が得意なことを披露する「演芸会」を開催するのですが、皆さま意欲的に楽器や歌を披露してくださって、とても盛り上がります。ユニークなものでは、円周率を暗記して500桁そらんじた方がいて驚嘆しました!
事務局:ご入居者も職員も一丸となって楽しんでいらっしゃるのが素敵ですね。
谷:そうですね。当ホームの行事やアクティビティの自慢は、ご入居者が一緒になってつくりあげ、盛り上げてくださることです。例えば、夏祭りの盆踊りは、得意なご入居者が先生になってくださり、ご入居者も職員も事前に練習を重ね、本番に挑みました。ご入居者が講師役を務めるアクティビティもありますし、館内の季節の飾り付けも、ご入居者と協力して行っています。
事務局:今回の第三者評価について、職員の皆さんの感想はいかがですか。
谷:自分たちがこれまで頑張って取り組んできたことが評価されてとても嬉しいという声、自分たちの役割をあらためて見直す良い機会になったという声がありました。また、「服薬支援の際に看護職員が容器回収をして確認をすると良い」という指摘がありましたので、評価結果をいただいた翌日から早速実行しています。非常に参考になる助言をいただき、とても感謝しております。
事務局:迅速なご対応ですばらしいですね。「サンシティパレス塚口」では、24時間安心して暮らせるように手厚い職員配置をされていること、ご入居者のご要望を尊重しながら楽しい毎日をつくり上げていることがよくわかりました。本日はお忙しいところお話を聞かせていただきましてありがとうございました。
※介護付有料老人ホーム「サンシティパレス塚口」外観写真
土地・建物の権利形態:賃借
「サンシティパレス塚口」 類型及び表示事項
類型 |
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護) |
居住の権利形態 |
利用権方式 |
入居時の要件 |
自立 |
利用料の支払い方式 |
全額前払い方式 |
介護保険 |
兵庫県指定介護保険特定施設(一般型特定施設) |
居室区分 |
全室個室 |
介護にかかわる職員体制 |
1.5:1以上 |
【お問い合わせ先】0120-68-5533(受付時間9:00〜17:00)
〒664-0872 兵庫県伊丹市車塚1-32-7
●職員体制(2025年2月現在)
週40時間換算で常勤介護職員39.4人(うち要介護者対応人数38.4人)
看護職員13.1人(うち要介護者対応人数12.1人)
夜間(19時15分~翌7時15分)最小人数:介護職員2人、看護職員1人