オリーブの木
「子どもたちとふれあう穏やかな日常」
有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、協会で実施している【あんしん宣言】に取り組まれているホームをご紹介します。
あんしん宣言とは、法令等に基づき6つの項目について、ホームが自ら点検を行うことで、入居者に安心・安全をお届けするものです。詳細は「こちら」をクリックしてください。
※「オリーブの木」の【あんしん宣言】は「こちら」よりご覧いただけます。
今回ご紹介するのは2021年4月に【あんしん宣言】された、住宅型有料老人ホーム「オリーブの木」(福岡県福岡市)です。多世代交流型施設「オリーブの木 ひばる」の中にある老人ホームで、同じ建物内には小規模保育園があります。大家族がともに生活するようなアットホームな環境で、穏やかで活気のある日常を提供しています。地域住民の憩いの場である「桧原運動公園」に隣接しており、四季折々の自然を感じる落ち着いた環境で過ごしていただけます。
「オリーブの木」代表の大神勇祐さんに、ホームでの取り組みについてお話をうかがいました。
※「オリーブの木」代表の大神勇祐さん
-あたたかい雰囲気の多世代交流型施設-
事務局:ホームの特徴を教えてください。
大神勇祐(「オリーブの木」代表。以下、大神):当ホームの大きな特徴は、小規模保育園と一体になっていることです。入居者さんと園児さんが、毎日を一緒に過ごしています。玄関、ホール、コミュニケーションスペース、テラスは、高齢者と子どもの共有エリアになっています。保育室の一部はガラス貼りになっていて、入居者さんと子どもたちはそれぞれのペースで過ごしながら、お互いの存在を感じ合っています。入居者数は40名、園児数は12名と小規模なので、大人も子どもも顔見知りで声をかけあう、あたたかい雰囲気です。運営理念である「穏やかで活気のある日常」をご提供できるよう、日々尽力しております。
事務局:とても素敵な環境ですね! やはり、お子さんと交流できるところに魅力を感じて入居される方が多いのでしょうか。
大神:はい。見学にいらっしゃると、入居者さんと子どもたちが一緒に過ごす風景に心惹かれて、ご入居を希望されるケースがたくさんあります。一方、園児の保護者も、「おじいちゃんおばあちゃんとたくさん交流してほしい」とお子さんを預けてくださっています。また、職員体制の手厚さも特徴です。老人ホームは入居者さん40名に対してスタッフが総勢34名おり、保育園は園児12名に対して5名の保育士が配置されています。お一人おひとりに目が届きやすく、ご入居者、園児、スタッフがじっくりと交流できる環境になっています。
事務局:スタッフのお子さんが入園されるケースもあるのでしょうか。
大神:はい。現在、老人ホームのスタッフ3名がお子さんを預けています。入居者さんのお孫さんも1人入園しているんですよ。
ご入居者と子どもたちが同じスペースで過ごす日常
保育室の様子を見守るご入居者
子どもたちも「おじいちゃんおばあちゃん」の様子が気になります
-大切な「入居者さん」を尊重する毎日を-
事務局:2021年4月に【あんしん宣言】を公表していますが、公表した経緯を教えてください。
大神:当ホームの理念である「穏やかで活気のある日常」を実現するために、具体的にどのようなことを大切にしているのか、しっかりお示ししたいと考えて、【あんしん宣言】を公表しました。
事務局:【あんしん宣言】の項目(ホームの運営理念、情報公開、入居者の権利擁護、職員の業務スキル向上、適正な入居契約の締結)の中で重点を置いた項目はありますか。
大神:どの項目も大切にしていますが、一つあげるとしたら「入居者の権利擁護」です。一人ひとりに寄り添った丁寧なサービスをする上で、「入居者の権利擁護」は欠かせない部分だと考えています。
事務局:「入居者の権利擁護」のため、具体的にどのような取り組みを行っていますか。
大神:接遇では、なれなれしい口調や命令口調にならないことを徹底し、入居者さんの人格を尊重した声かけをするように心がけています。その時に大切なのは、スタッフが入居者さんお一人おひとりに対して、「一緒に生活している大切なファミリー」という意識を持つことです。この意識がないと、どうしても対応が表面的になってしまうと考えています。また、新入職員に対しては、段階的な研修を行うとともに先輩がマンツーマンで実務を教え、入居者さんへの丁寧な接し方を身につけてもらいます。一方、当ホームでは入居者の皆さんを「入居者さま」ではなく「入居者さん」とお呼びしています。お客さま扱いをするのではなく、心地よい距離感で、お互いに親しみを感じながら過ごせればと考えています。
事務局:アットホームな雰囲気や手厚い人員体制があるからこそ、丁寧なサービスができるのですね。
大神:ありがとうございます。それから、行事やレクリエーションを予定している時は、スタッフが入居者さんお一人おひとりとお話をして、参加・不参加を毎回確認するようにしています。日頃から、入居者さんが好きなことや人となりを把握しているので、お話もしやすくなっていると思います。そして、ご本人の意思を尊重し、参加を強要しないことも徹底しています。「行きたくない」と言われたときには、ただ気分が乗らないのか、その裏に心身的な心配ごとはないのか、お一人おひとりの状況を見つめ、見守り、必要なサポートをするようにしています。
-子どもたちとの微笑ましい交流-
事務局:続いて、【あんしん宣言】の最後の項目にある運営上特に力を入れている事項について、教えていただければと思います。「“オリーブの木 ひばる”は、住宅型有料老人ホームと保育園を同じフロアで運営する多世代施設です。高齢者、こども、スタッフがふれあいながら“穏やかで少し活気のある日常”を目指しています。また協力医療機関との連携、介護福祉士、看護師、理学療法士の連携で適切な医療支援の体制も整えております」と宣言されています。まず、ご入居者と子どもたちがどのように交流しているか、お教えください。
大神:例えば、子どもたちがお散歩に行くときに「行ってきます」「行ってらっしゃい」と挨拶を交わしたり、テラスで水遊びをする子どもたちをご入居者さんが見守ったり、名前を呼び合って楽しそうにハイタッチをしたり、微笑ましい光景が日常にあふれています。子どもたちが園内の畑からお芋をほってきて入居者さんに見せたり、ひな祭りやお花見、クリスマスなど季節のイベントを一緒に楽しんだりすることもあります。毎年のハロウィンの時期には、入居者さんたちが「子どもたちにあげるお菓子を何にしようか」と真剣に相談しています。卒園した子が「おじいちゃんおばあちゃんたちに会いたい」と遊びにきてくれることもあります。
事務局:本当に微笑ましいですね。子どもたちと過ごすことによって、ご入居者にはどのような影響が見られますか。
大神:やっぱり皆さん穏やかな表情になられて、ホーム内がほのぼのとした雰囲気になりますね。あと、子どもがいたずらしていたら声をかけたり、転んで泣いてしまったらなぐさめたり。入居者さんたちは、自然と子どもたちを見守ってくださるんです。見守る対象がいたり自分に役割があったりすると、毎日に張り合いが生まれますし、生きがいや幸せにつながっていると思います。
事務局:子どもたちへの影響はいかがですか。
大神:入居者さんとのあたたかいふれあいを通して、多世代と交流する楽しさを知り、笑顔が増えたり、たくさんお話をするようになったりしていきます。恥ずかしがり屋で話しかけられると下を向いてしまっていた子がどんどん明るくなって、入居者さんとたくさんおしゃべりするようになることもよくあります。また、高齢者を思いやる心が自然と育まれていると思います。
「お散歩に行ってきます!」「行ってらっしゃい!」
水遊びの様子を見守るご入居者
「おいもとれたよ〜!」
わくわくのハロウィンイベント
事務局:協力医療機関、介護福祉士、看護師、理学療法士の連携で医療支援にも力を入れていると宣言されていますが、くわしい取り組み内容を教えてください。
大神:当ホームでは入居者さんの健康を守るため、九州大学病院をはじめとする医療機関と連携しています。また、介護士、看護師、理学療法士といった専門職が連携し、お一人おひとりの心身の状態を把握し、必要な医療や運動を提供しています。特にリハビリには力を入れていて、入居者さんお一人おひとりに合わせた個別メニューを考案。週に3〜4回のペースで個別リハビリに取り組んでいます。いわゆるリハビリ機器を使ったトレーニングというよりも、歩く・立ち上がる・着替えるなど日常的な動作を維持・向上する「生活リハビリ」を推進しています。リハビリを続けることで、車椅子だった方が歩けるようになったケースもあります。
事務局:専門職の方がお一人おひとりの身体の状態を踏まえて丁寧にリハビリをすることで、身体的な可能性を引き出すことができるのですね。
大神:そうですね。また、すぐ隣に緑豊かな「桧原運動公園」があるので、積極的に屋外に出る機会を設けています。自分のペースでお散歩をしたり、季節を感じながら体操をしたり。外遊びをしている園児さんと偶然出会って、手を振りあっている姿もよく見かけます。
リハビリの様子
-お客さま扱いせず、協力して生活を育む-
事務局:お伺いした内容以外で、特に力を入れている取り組みがあればお教えください。
大神:当ホームでは、入居者さんがご家族と積極的に交流することを推奨し、面会も外出もどんどんしていただいています。コロナ禍中は世間的に「面会NG」という風潮でしたが、普段からお世話になっているドクターに相談したところ、「面会できない期間が続いたら認知機能の低下が心配だ」というアドバイスをいただきました。そこで、ワクチン接種が始まった2020年の秋以降、面会専用の個室をつくり、消毒など感染対策を徹底したうえで、ご家族と面会していただけるようにしました。面会するご家族には、その場で抗原検査を受けていただきました。
事務局:ご苦労も多かったことと思いますが、コロナ禍でもご家族との交流を続けられたことが、ご入居者の活力になったことと思います。
大神:ありがとうございます。それから、子どもたちを見守る以外にも自分の役割を持ってもらうため、ちょっとした家事をよく手伝っていただいています。例えば、大量の洗濯物があったらスタッフと入居者さんで一緒にたたんだり、食事の時にテーブルを拭いていただいたり。お客さま扱いせずに、一緒に協力して生活していくことを大切にしています。
事務局:最後に、大神さんがご入居者や職員と接する上で心がけていることを教えてください。
大神:代表としての役割は、良い雰囲気をつくること、良いチームワークをつくることだと考えています。そこで、入居者さんにもスタッフにも明るく丁寧に声がけをして、楽しい気持ちで過ごしていただけるように心がけています。あとは、プライベートでジムに行って身体を鍛えたり、さまざまな分野の本を読んだりして、こっそりと自己研鑽しています。
事務局:「オリーブの木」では、小さなお子さんと触れ合う穏やかで活気のある日常を提供し、手厚い人員体制でお一人おひとりの充実した日々をサポートされていることがよくわかりました。これからもご入居者が「安心・安全に暮らせる」ホーム運営を期待しています。本日はお忙しいところお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。
「おじいちゃんおばあちゃん」に「ありがとう」の手紙を渡す子どもたち
※住宅型有料老人ホーム「オリーブの木」外観写真
土地・建物:賃借
「オリーブの木」類型及び表示事項
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類型 |
住宅型有料老人ホーム |
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居住の権利形態 |
利用権方式 |
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利用料の支払い方式 |
月払い方式 |
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入居時の要件 |
自立/要支援/要介護 |
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介護保険 |
在宅サービス利用可 |
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居室区分 |
全室個室 |
【お問い合わせ先】】092-555-2543
〒811-1355 福岡市南区桧原5丁目18番12号
●職員体制(2026年3月現在)
介護士:27名(介護福祉士18名〈常勤9名、非常勤9名〉、実務研修6名、その他3名)
看護師:5名(常勤3名、非常勤2名)
理学療法士:2名(常勤2名)
●協力医療機関「九州大学病院」
診療科目:婦人科、定期健診
協力内容:定期健診の実施・利用者の健康相談
●協力医療機関「福岡大学西新病院」
診療科目:内科、循環器内科、糖尿病・代謝・内分泌科、呼吸器内科、感染症内科、血管リウマチ科、脳神経内科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科
協力内容:利用者の急病・怪我等時の受診、利用者の健康相談
●協力医療機関「医療法人社団江頭会さくら病院」
診療科目:内科、循環器内科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科
協力内容:利用者の急病・怪我等時の受診、利用者の健康相談、感染症予防等の助言
●協力医療機関「医療法人同信会福岡整形外科病院」
診療科目:整形外科、リウマチ科、麻酔科、リハビリテーション科
協力内容:利用者の急病・怪我等時の受診、利用者の健康相談
※医療費は自己負担です。
