カテゴリー一覧

有老協からのお知らせ

有老協からのお知らせ

2021.09.07「第21回シルバー川柳」入選発表

当協会が、毎年「敬老の日」に向け公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。今年で21回目を迎えた「シルバー川柳」には、過去最多となる16,621句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。

男女比については男性が53.9%、女性44.8%と、昨年に比べて女性の割合が増加しています。今年は新型コロナウイルスによる生活の変化が川柳づくりにも大きく影響し、「マスク」「ソーシャルディスタンス」「リモート」といったキーワードを詠み込んだ作品が多く寄せられました。(公募期間:2021年3月1日~6月13日)

 

■第21回入選作品                                  ※順不同、敬称略

〇全集中しても開かない瓶の蓋       後藤洋子(大分県、66歳、女性)

〇「密です」と言われてみたい頭頂部    秀爺(富山県、62歳、男性、会社員)

〇薄味にしたらコロナとわめく祖父     中川潔(福井県、56歳、男性、会社員)

〇リード持ち散歩に出たが犬忘れ      柴田幸子(愛媛県、69歳、女性、会社役員)

〇目の検査「丸」と答えるお爺ちゃん    ひとつぶ(東京都、44歳、女性、会社員)

〇じいちゃんが暗証番号暗唱し       カジ(東京都、74歳、男性、会社員)

〇名を呼ばれ誰も立たなきゃたぶんオレ   ジョンけけ(山梨県、58歳、女性、主婦)

〇YouTube履歴は演歌と百恵ちゃん     田中花音(埼玉県、19歳、女性、大学生)

〇さり気なく背後に賞状オンライン     ロマン派(北海道、54歳、男性、会社員)

〇食卓に俺の席だけアクリル板       おたやん(和歌山県、66歳、男性、無職)

〇午後八時酒提供を止める妻        小松真人(大阪府、58歳、男性、自営業)

〇お互いに返事はするが動かない      飯田栄二(福岡県、60歳、男性)

〇お見舞いにぞろぞろ来たらそろそろか   五十嵐豊(埼玉県、52歳、男性、会社員)

〇どなたですそういうあなたはどなたです  小松秀幸(大阪府、59歳、男性、自営業)

〇伸びすれば足が攣る攣る寝起き前     村田睦子(兵庫県、66歳、女性、任用職員)

〇ワクチンのネット予約でひ孫借り     村松正志(東京都、81歳、男性、無職)

〇BTSテレビ局だと思ってた       佐久間真理恵(新潟県、40歳、女性、会社員)

〇ペイペイで払うと後ろ行列に       竹内照美(広島県、65歳、女性、会社員)

〇へそくりは一度仕舞うと出てこない    隼人(神奈川県、58歳、男性)

〇おはようのラインがくるのは朝の五時   田場文奈(沖縄県、17歳、女性、高校生)

 

■応募状況

<応募総数>16,621作品

<応募者年齢>平均年齢69.3歳 最年長:106歳(女性) 最年少:16歳(男女共に)                                

<応募者男女比>男性:53.9%  女性:44.8%  性別不明:1.2%

年代構成比において、65歳以上の応募が微増し(対前年3.2%)、40~64歳の応募が微減しています。男女比では、男性が54%、女性45%と、昨年と比較して女性の応募割合が大きく伸びています。40歳未満の応募者は全体の5.9%と昨年より微増し、全体の割合からは少ないものの、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。


■題材について

〇新型コロナウイルスで、変わる毎日の暮らし

昨年に続き、今回も新型コロナウイルス感染症にまつわる川柳が多く寄せられ、題材別データでも全体の9.9%を占め、4位となりました(題材1位「日常生活」、2位「肉体、知力の衰え、老化」、3位「身内、家族全般」)。自粛、マスク、三密、オンライン、ワクチンといった関連キーワードをご自身の生活に当てはめ、制限ある生活に笑いを持ち込んでいます。

入選作:「密です」と言われてみたい頭頂部

    薄味にしたらコロナとわめく祖父

    さり気なく背後に賞状オンライン

    食卓に俺の席だけアクリル板

    午後八時酒提供を止める妻



〇流行キーワードをうまく織り込んだ作品も

YouTube、スマホ、電子マネーなど、新しいサービスや機器に向き合う様子がユーモアたっぷりに描かれています。今回は10代の目線からのユニークな作品が2句、入選作に選ばれました。話題のアーティスト名、大ヒットアニメの台詞をうまく詠み込んだ作品も寄せられています。

入選作:全集中しても開かない瓶の蓋

    YouTube履歴は演歌と百恵ちゃん

    BTSテレビ局だと思ってた

    ペイペイで払うと後ろ行列に

    おはようのラインがくるのは朝の五時



〇物忘れ、加齢ネタには思わずホッコリ

物忘れなど、加齢に伴う川柳では、思わずホッコリしてしまう作品が揃いました。ご自身の生活を自虐的に詠んだ作品から、親、祖父母の様子をユニークに描いた川柳など、体力や知力の衰えに対してシニカルに、あるいは親しみを込めて向き合う様子がいとおしく感じられます。

入選作:リード持ち散歩に出たが犬忘れ

    目の検査「丸」と答えるお爺ちゃん

    じいちゃんが暗証番号暗唱し

    お互いに返事はするが動かない

    伸びすれば足が攣る攣る寝起き前

PAGE TOP